Web川柳句会
| 木 |
| 課題「木」入選作品 |
| 選考/本田智彦 2019年9月募集分 |
| 樹木医が桜の愚痴を聞いてやる | 高橋 太一郎 | |
| 植物は生きている。桜は日本を代表する「花」である。この桜の生きている姿を見て正常かどうかを診る。人間を診察するように樹木医は観察する。枯れる一歩手前は愚痴を言っているように感じる。これは長年の経験がものを言う。手入れすると葉も幹もすくすくと伸びる。 | ||
| 被災地を一本松が元気づけ | 岡 遊希 | |
| 一本松の移植は有名になり、津波に負けず生きてた松を移植して真っ直ぐに生きている。この一本松は被災した人たちの生きる望みのシンボルとして今も大事にされている。 | ||
| 散骨か樹木葬かと思案する | 白子 しげる | |
| お墓に入らない人が増え、海などのどこかへ散骨するか樹木葬にするかと悩む人がいる。樹木葬は桜などの根っ子の近くに埋める。人も好きずきだと感じる。盆彼岸の墓参り、家族の絆がだんだん薄れていくのか一抹の淋しさを感ずる。 | ||
| 熱帯林燃えて地球の肺が病む | 砂斧斤 | |
| 卒業の記念樹残し校舎消え | すずき 善作 | |
| 百年の先を見据えて木を植える | 沢田 正司 | |
| 剪定の少し切ってはじっと見る | ゆき | |
| 老木がつっかえ棒を得て開花 | 木村 行吉 | |
| 木の家にぬくもりもらう里帰り | ねこママ | |
| 年輪は切ってみないと分からない | 西田 峰春 | |
| 花も実も落ちて見え出す人の幹 | 飯野 致祥 | |
| いつだって元気をくれる並木道 | 麦乃 | |
| コンクリに木は負けないと法隆寺 | 竹中 正幸 | |
| 枕木と呼ぶに鉄筋コンクリート | 宇宙 悠々 | |
| 踏まれても大樹の夢は捨ててない | やす坊 | |
| 木漏れ日の空を仰いで紅葉狩り | 竹中 えぼし | |
| シベリアに木霊す亡父の斧の音 | 光畑 勝弘 | |
| 職人がミリで削った木のバット | 西山 竹里 | |
| 倒木が街の電気をみんな消す | 坂本 美地子 | |
| 大木が見守っている蟻の列 | 西田 峰春 | |
| 廃校の記念樹枝を広げ過ぎ | 野川 清 | |
| アマゾンの木々の燃焼胸苦し | 寺井一也 | |
| 木で作る玩具に父の手の温み | 白眉心 | |
| 僕たちは酸素もらって生きてきた | 龍せん | |
| 切り株の年輪過去を物語る | 赤松 重信 | |
| いい湯だな槽桶椅子が桧の香 | 星野 睦悟朗 | |
| 木登りの癖が抜けない出世欲 | 渡辺 たかき | |
| 金属バット木製に替えプロの道 | 辻 貴希 | |
| 究極の贅を尽くして檜風呂 | 高橋 太一郎 | |
| 金がなる木はこの世にはどこも無い | 白百合 | |
| 天辺はお任せします木守柿 | 木村 行吉 | |
| 植林を見届け山を離れる木 | 船岡 五郎 | |
| 本当の打力が知れる木のバット | 西田 峰春 | |
| 子に買った積み木ひまごに気に入られ | よし絵 | |
| 人も木も生命力は根に宿る | 飯野 致祥 | |
| ハンモック木陰の風の子守唄 | 麦乃 | |
| 新人が明日を夢見る木曜日 | 浅井 誠章 | |
| たけのこの木の芽和えには味噌が合う | ナフタリン | |
| 里山の雑木で生きる欅の木 | ミツエ | |
| 天井の木目眺めて風邪の床 | 渡辺 たかき | |
| 泣いたあと木の芽に明日を諭される | 花がえる | |
| 息づかい森も乱れる温暖化 | 松村 しげる | |
| 木造が鉄のビルより長生きし | 白百合 | |
| 連休を横目で睨む木曜日 | 福村 まこと | |
| 朽ちてなお頭もたげて臥龍梅 | 砂斧斤 | |
| 古くても大黒柱安堵させ | なるちゃん | |
| 地上から木偏が消えて荒れていく | すずき 善作 | |
| 生命の神秘伝える古代杉 | 美和 山吹 | |
| 子や孫の世代へ強い木を植える | 西山 竹里 | |
| 冬木立ひと冬分のひとり言 | 宮本 信吉 | |
| 宿木は宿木なりの知恵を出し | 白瀬 白洞 | |
| 新築の庭に植えたい実の成る木 | かきくけ子 | |
| 酸性雨無くしてミドリの夢を見る | 龍せん | |





























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