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課題「月」入選作品
選考/本田智彦 2014年11月募集分
思わず手合わせたくなる冴えた月 悠澪
この作品、冴えた月がポイント、有難うという月の輝きに感謝、自然と手を合わす。
糸電話月と会話をしたくなる 望月 弘
糸電話は子どもの頃紙に糸をつないで遊んだものだが、この句は夢の世界に通ずる。
お月様明日の晩も会えますか 佐藤 信則
「来年の今月今夜のこの月が…」男女の情愛を詠んだ歌があるように、願いをこめたくなる、きっと明日の晩も会えるだろう。
お月さま心の裏を何故見せぬ 赤松重信
邪心など抱く余地ない丸い月 原 脩二
満月に力をもらうひとり旅 真田義子
少しだけ正直者になれる月 チデンシンヤ
満月に映して老いを知る河童 太秦三猿
永遠に餅つきしてる月うさぎ ねこママ
願い事たくさんできる月が好き 白瀬白洞
一人居にご機嫌いかが月覗く きぃろっく
来月になればなればで年の暮 アズスン安須
月だけが私の弱み握ってる ゆまろ
すべからく存在薄い昼の月 クスコ
嘘ついた夜は満月がまぶしすぎ 星野睦悟朗
名月が出ぬ間に消える供え物 井戸野 蛙
月に棲むかぐやを娶る夢をみる 上原 稔
月に向け宣誓をしたある覚悟 汐海 岬
存在感無視されている昼の月 白子しげる
満月へお母さーんと呼んでみる 酒井映子
健さんのように孤高の白い月 わこう
付いてくる満月僕が好きらしい よしひさ
月々に翼が生えて逃げてゆく BBブンゴ
月明かり貧しき者の背も照らす 佐藤綉々
月おぼろ昭和もおぼろ炭坑節 光畑 勝弘
夕陽など見ず月ばかり見る帰宅 小田虎賢
妻の乗るラクダ引っ張る夢ばかり 小田慶喜
子が巣立ち妻とふたりの月見酒 沢田正司
朗朗と荒城の月花見酒 夢野凡作
光年といわれてみても今日の月 甲斐 良一
いい月だ団子があって酒もある 佐藤 信則
雨しきり雨月と称し月見酒 みつはる
突いても水面の月は知らぬ顔 福田 和人
わたくしの余白を照らすおぼろ月 汐海 岬
澄む夜に月が照らしている平和 原 脩二
人影のないボタ山に月が出る 白峯
月面を跳ねているのは地球人 光太郎
月賦って言ってた頃が懐かしい 小田和子
子と仰ぐスーパームーン輝けり 坂本 加代
満月に邪悪な心覗かれる 岡野 満
冷たさが痛く感じる今日の月 長久
ちょっこらと燃えてみようか朧月 上山堅坊
家路急くサッカー部員月が追う なこはなこ
防犯に貢献してる月明かり 福田 和人
ぽっぽやの健さん月へ出っぱーつ 北川 隆子
おぼろ月互いの心掴めない あつじ
月明かり頼りに急ぐ田舎道 上原 稔
与野党が討ち入りをする十二月 庄次
水たまり月の化身を遊ばせる ころのすけ
月冴えて庭園灯もいらぬ古都 小西章雄
なんやかや波乱が多い十二月 十六夜
お湯割りで不景気愚痴る月見酒 やす坊
皆で見た皆既月食赤い色 あっちゃんパパ