Web川柳句会
| 圏外 |
| 課題「圏外」入選作品 |
| 選考/二宮茂男 2011年1月募集分 |
| 子等はみな呼べど届かぬ土地に住む | 鶴巻 弘 | |
| 老いた親が「ひとり」になったとき、あなたはどう向き合いますか。核家族化により、介護を要する親は田舎で、東京の子ども達と別々に暮らす。一人一人のドラマは深刻で、ドカ雪よりも重い。 | ||
| 飛び出すと青い地球が見えてくる | 知久 白峯 | |
| 地球は青かった」は誰もが知っているが、ガガーリンが宇宙へ飛び出すまで、地球が青い惑星であるということを知っている人間はいなかった。しかし、ここは比喩で相撲界を飛び出した朝青龍かも知れない。 | ||
| 満員の電車の中にある孤独 | 市川勲 | |
| 孤独感は山奥でも感じるが、街中の雑踏、満員電車で強く感じる 。一人のときにも感じるが、より強い孤独感は、大勢の人間が群れる人と人の「間」にある。満員電車の中の孤独、人生は、孤独な旅ですね。 | ||
| 圏外で吠えてる牙の無い野犬 | 花見ず機 | |
| 窓際にいると流れがよく読める | 通天 | |
| 長老にまつられ序列外される | 神宮寺茂太 | |
| 美味いもの安いよとあるロシア領 | 杉山 太郎 | |
| 除雪車も身動きできぬ雪のかさ | 松村 しげる | |
| 好きなこと言って気楽な蚊帳の外 | 端河 潔 | |
| 指先の会話とぎれて冬を知る | 斉尾くにこ | |
| あと一歩春のボーダーラインまで | 加藤ゆみ子 | |
| 左遷され片道切符森へ消え | 原田和洋 | |
| 九条の圏外にある核の傘 | 望月 弘 | |
| 自分では気づかぬままに蚊屋の外 | 美高けい | |
| 諍いの圏外なのに降る火の粉 | 楠部千鶴 | |
| 山寺の和尚は津波気にしない | 土藏芳竹 | |
| 友達のままで終わった片思い | 竹中正幸 | |
| ケータイもカードも持たぬアナログ派 | 柄 宏一郎 | |
| 圏外で出世レースの馬券買う | 跡夢 | |
| 宇宙ゴミ大気圏外漂流し | 坂本美地子 | |
| 職種など言っておられぬ職探し | 平松健 | |
| お相撲さん土俵の外で勝負する | 吉村明宏 | |
| ふるさとは秘境アンテナ立たぬまま | 日比日踊 | |
| あなたとの距離大気圏超えて闇 | 春かなり | |
| 善行を重ねて無垢な圏外へ | 春爺 | |
| 圏外で呪縛が解けて羽根が生え | みんせい | |
| 定年を期に居酒屋の輪を抜ける | 小西章雄 | |
| 縄つけて圏外に出す立役者 | 川辺大柳 | |
| 圏外を抜けたところにあった空 | 飯島章友 | |
| 長寿会 元気過ぎても 輪にはずれ | だじゃれまん | |
| 圏外の人が暢気なことを言う | 岩堀洋子 | |
| アンテナが立たず霞んでいく叫び | 山月堂 | |
| 正月の雑煮未練のないハワイ | 小春日和 | |
| 政治にはないタイガーのランドセル | 庄次 | |
| 恥を知る人種と違う宇宙人 | 山口昭悦 | |
| 裏方の癖左遷地で活きている | 見乗 | |
| 圏外でナイフを研いでいる羊 | 若山かん菜 | |
| 分けありの林檎でいいの味を買う | 足立ミツエ | |
| 圏外にいる安堵感不安感 | 柳岡睦子 | |
| 本命を外れ呼吸が楽になる | 浅葉 進 | |
| 上司へははっきり義理と分かるチョコ | かんなくず | |
| 大関が相撲を蚊帳の外でとる | 楠本 晃朗 | |
| 地球から放り出される喫煙者 | 本間千代子 | |
| 圏外に行きシャバの垢流してる | 高浜 勇 | |
| 携帯が行方不明になる恐怖 | かっぱ堂 | |
| 好きなのに意地悪ばかりする電波 | 伯林 | |
| 中心を外して弓矢攻めて来る | 牧 新山 | |
| 今だけは電波届かぬことにする | 文海胡 | |
| ここからは二人の世界繭の中 | 米本 素光 | |
| 圏外で気ままに生きるホームレス | 一身田杉甚 | |
| 一瞬で宇宙の外へ飛ぶ意識 | 橋立英樹 | |
| ミサイルが来ても安全マイホーム | 鹿野 太郎 | |
| 圏外にいるから言える好きなこと | 柳谷益弘 | |





























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