Web川柳句会
| 勢い |
| 課題「勢い」入選作品 |
| 選考/二宮茂男 2010年4月募集分 |
| 派遣村町にも市にもなる威勢 | 斉藤ふじお | |
| 暮らしの格差が拡大している。昨年の自殺者は32,845人、20・30代が最悪で、動機は「失業」や「生活苦」。国民生活基礎調査でも「生活が苦しい」と回答した世帯が56%。嫌な世になりました。 | ||
| キャッチャーの膝でランナー鼻を打ち | かんなくず | |
| 審判が両手を広げて「セーフ」と叫ぶ。死にものぐるいで、本塁に頭から滑り込んだ走者は、捕手と激突。このプレーにこころを揺さぶられた作者が、句の中の客間で、読者と響き合う。句は鑑賞者の中で完成する。 | ||
| コンベアに乗ってエリート風を切る | 小西章雄 | |
| 役人天国の上澄み、エリート官僚の生涯給与は7億円、「配当」と「口止め料」とか。一方、国の税収が36兆円、支出が92兆円、借金の累計は882兆円。ギリシャの次は日本。本当に、これでいいのでしょうか。 | ||
| 引き時が悩みの種の負け知らず | 船岡五郎 | |
| 強風に煽られ持論引っ込める | 端河 潔 | |
| 反対をすればするほど燃え上がり | 小田由実 | |
| 絵手紙に曲がった胡瓜はみ出てる | みんせい | |
| 怨念の勢い 亀の馬鹿力 | 原田和洋 | |
| 悪口を言う少年の伸び盛り | 笹倉良一 | |
| 喧嘩した勢いでする大掃除 | 楠部千鶴 | |
| あふれ出る若さに悩む反抗期 | 熊坂よし江 | |
| 勝つ方にみな加勢して父孤独 | 楠本晃朗 | |
| 二十年釣った魚に引きずられ | 橋立英樹 | |
| おだてられ勢いだけで離陸する | 富田房成 | |
| ネットでは語気の強まるヒキコモリ | 飯島章 | |
| ひょいと出る杭は打たずに引っこ抜く | 山月堂 | |
| 飛ぶ鳥の尾につかまって雲を追う | 土藏芳竹 | |
| もうチョット見せてあげたくなる拍手 | 伊塚紅白 | |
| 断りの電話勢い付けてから | みのり | |
| ドンと出た曲がる野菜の意地を見る | 杉山太郎 | |
| 芽吹いたら一直線に陽を探す | 柄 宏一郎 | |
| 辞書にない新語ポンポン飛んでくる | 和田洋子 | |
| 肩で風切った昭和が懐かしい | 跡夢 | |
| 若かった日は勢いで生きられた | 岩堀洋子 | |
| 振り込めが手を替え品を替えてくる | 濱山哲也 | |
| イチロ-の足を記録が追いかける | 望月 弘 | |
| 追い風に乗りブランコが止まらない | オカダキキ | |
| ゆで卵勢いつけて立ち上がる | 上西延子 | |
| 飛び出した金魚の鉢は狭すぎる | 牧 新山 | |
| 就活へ離陸の姿勢忘れない | 鹿野太郎 | |
| 勢いでカマキリ斧を振り上げる | 悠 歩 | |
| タックルを 引きずったまま トライ決め | きぃろっく | |
| 掛け声が宙でぶつかる河岸の朝 | 星野睦悟朗 | |
| 艦載機弱気じゃ空に上がれない | 吉村明宏 | |
| 人生の節目節目でフライング | 伯 林 | |
| 魚屋の言葉で鮮度増していく | ミント | |
| のりのりで向かうフレッシュマンスーツ | 柳岡睦子 | |
| 押せ押せの一本道を危ぶまれ | 見 乗 | |
| 勢いで登った梯子降りられず | 丸山 重司 | |
| 三度目は酒の上では済まされず | 跡 夢 | |
| 新党ラッシュへ与党の火吹き竹 | 本間千代子 | |
| 火がついてあれよあれよとスターダム | 美高けい | |
| 失速のアラームが鳴る指導力 | 竹中正幸 | |
| 一本の手拭いにある心意気 | 日比日踊 | |
| 勢いで皆一瞬の風になる | 船水柳平 | |
| 勢いでつい繰り出した空手形 | 通 天 | |
| 堰を切るように雪国春になる | 加藤ゆみ子 | |
| アクセルの性能ばかり気にしすぎ | 井口 薫 | |
| 気配りが勢いを増すお節介 | 神宮寺茂太 | |
| 木木萌えて山はメタボに様変わり | わこう | |
| 勢いに押されて山をひとつ越す | 彦 翁 | |
| 妻の口城壁だって押し倒す | 八十日目 | |
| 直感と勢いだけで生きてきた | 柳谷益弘 | |





























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