Web川柳句会
| 同情 |
| 課題「同情」入選作品 |
| 選考/二宮茂男 2009年12月募集分 |
| 泣きながらタイタニックを二度沈め | 橋立英樹 | |
| 氷山に接触して、一夜で沈没し、多くの乗客の夢、野望、思惑などを海底に沈めたタイタニック号。言い得て妙の「二度沈め」の比喩、私は、この夏の参院選で二度目の惨敗をする自民党をイメージしました。 | ||
| 温暖化地球コップで水をかけ | 闘句朗 | |
| 大気中の温室効果ガスが原因の地球の温暖化。海面の上昇、異常気象頻発など、自然生態系や生活環境への影響が懸念される。地球を守るための世界会議が国家のエゴで難航するジレンマを風景化して揶揄する。 | ||
| ロボットに同情されて去る職場 | 富田房成 | |
| 神が創った人が、人が作ったロボットに、職場を追われる。更に、こころのないロボットに同情されるのがかえって屈辱的だ。遠からず、ロボットが作ったロボットに、ロボット自身が追われることは必死だ。 | ||
| 濡れ衣の涙へ傘を貸して呉れ | 小西章雄 | |
| 同情でなくて自由が欲しい基地 | 望月 弘 | |
| 思いやり消えた豊かになるにつれ | 岩堀洋子 | |
| 燃えかすに燻ぶる悔いを消してやる | 風の巻 | |
| 正座する幼い喪主に貰い泣き | 北 朗 | |
| 冤罪の時間は元に戻せない | 柄 宏一郎 | |
| 三面に俺によく似た奴がいる | 市川 勲 | |
| 回された鮭の尻尾は傷だらけ | 糸乃こまり | |
| 手の甲で涙拭きつつ明日我が身 | オカダキキ | |
| 同情の出来る余裕が羨まし | 加藤ゆみ子 | |
| 同情をしている方が酔いつぶれ | 日比日踊 | |
| 知らん振りするのは真の思いやり | ささやん | |
| ライバルが手を差し伸べた四面楚歌 | 平松由美江 | |
| お気の毒ですが夫がもういます | かんなくず | |
| 人の輪の真ん中にいる思いやり | 牧 新山 | |
| 赤ちゃんを切手も貼らずポスト入れ | 高橋太一郎 | |
| 泣くこともできない友に立ちつくす | アズスン安須 | |
| 忙しいうちが花だと慰める | みのり | |
| 思いやる言葉が牙を剥いてくる | 山月堂 | |
| あふれ出るもの受け止める手の温み | 岡田話史 | |
| 同情が愛に変わった金屏風 | 本間千代子 | |
| 摺り足で氷つかめと言うカルテ | 松村しげる | |
| 同情が欲しくてマスク外せない | 彦 翁 | |
| 密輸され捨てられ増えて駆除される | のさっく | |
| のら猫にアンパン分ける冬の路地 | 濱山哲也 | |
| 使い捨て昔ライター今派遣 | みんせい | |
| 同情をされる負い目はひたかくす | 石井沙江 | |
| 母の世話同情よりも手が欲しい | 睦悟朗 | |
| 同情は要らぬ選んだ道だから | 沖野おさむ | |
| 派遣切り同士で浮かぶ露天風呂 | 柳岡睦子 | |
| 同居する貧乏神が泣いてくれ | 通 天 | |
| お愛想に醒めた諭吉が去って行く | 飯島章友 | |
| 同情に余計傷付く負け試合 | 楠部千鶴 | |
| 病む友の話じっつくり聞いている | 足立ミツエ | |
| 同情はしない決勝で会おう | 悠 歩 | |
| 農を継ぐ者に情けのない政治 | 土藏芳竹 | |
| ウッズには同情できぬミスショット | 原田和洋 | |
| 同情を深い愛だと間違われ | 風間なごみ | |
| 同情と言う美しい隠れ蓑 | 斉尾くにこ | |
| 同情をして欲しいのは僕の方 | 昌 紀 | |
| 同情はされても減らぬ基地の島 | 竹中正幸 | |
| 私と一緒になってなってお気の毒 | 鹿野 椿 | |
| 同情に弱い淋しいお年寄り | ぽてこ | |
| ゆずられるシルバーシート落ち着かず | 小春日和 | |
| 同病が体験談をとくとくと | 熊坂よし江 | |
| 老老の介護する人される人 | 見 乗 | |
| 民主党船頭ばかり多すぎる | 杉山 太郎 | |
| 拗ねてみせ少し気を引く甘えた子 | 古 河 | |
| 同情をされてる内が華だった | 柳谷益弘 | |
| 通夜の席コトバニならぬもらい泣き | 端河 潔 | |





























川柳句会トップ
川柳(課題吟)







