Web川柳句会
| 本 |
| 課題「本」入選作品 |
| 選考/二宮茂男2009年8月募集分 |
| 文豪の末路目方で値踏みされ | こやまひろこ | |
| 全国チェーン店・ブックオフが古書を買い叩く。2年以上経過したものはタダ同然。軽トラ満載で3,000円程度。ブックオフは本を捨てに行くところ。飾り立てずに、現代の世の中の一風景を淡々と書く。 | ||
| たくさんの本に埋もれて知恵がない | 平松由美江 | |
| 図書館に書店に本が溢れている。が、本からは生きる手段は学べるが、生きる意味は学べないと言う。現代人、知識はあっても知恵が足りない。いざという時、問題解決能力が不足すると言う。ハッとさせる句に仕立てた。 | ||
| 教科書に墨塗ったこと語り継ぎ | 岩堀洋子 | |
| 終戦後、GHQの指示で、国定教科書に墨塗りをした。軍国の思想を未来を背負う子供の目に触れさせてはならない。先生に「ここは塗りましょう」と言われて墨を塗った。忘れられない過去を糧に、平和な世に生きる喜びを句にする。 | ||
| 憲法をスキップさせるマンガ本 | 望月 弘 | |
| マンガ全盛、首相もマンガフアン。憲法もマンガで学ぶ。津田太愚著「憲法のことがマンガで3時間でわかる本」を読んだ。作者が言うとおり、分かりやすく書かれている。漫画本にピントを絞って、面白いドラマにした。 | ||
| 下敷きになるほど本がない我が家 | 杉山太郎 | |
| ウッソーと蟹工船の読後感 | 竹中正幸 | |
| この本を開くと風が吹いてくる | 橋立英樹 | |
| 育児書のとおり育たぬ子の寝顔 | 四国三郎 | |
| 乱読の本から助け舟がくる | 柄 宏一郎 | |
| 絵本読み童女に帰る母を看る | 土藏芳竹 | |
| 手垢つく頁を読み返してみる | 加地正之 | |
| マンガ日本史戦争も楽しそう | かんなくず | |
| 苦悶した作家に詫びる斜め読み | 山口昭悦 | |
| やっていた初めの子には読み聞かせ | 美高けい | |
| 選評に首を傾げる芥川 | 市川 勲 | |
| サルトルがまだ眠ってる暗い部屋 | 牧 新山 | |
| 立ち読みに没頭をしてスリに遭い | ぽてこ | |
| 本棚に映し出されるお人柄 | のさっく | |
| 臍繰りが栞に化けた哲学書 | 松本清展 | |
| マンガから読書感想文を書く | 端河 潔 | |
| 百円で名作を買う本の虫 | 小西章雄 | |
| 詫びながら棺に入れる借りた本 | 伊塚紅白 | |
| 眠ってる蔵書陣取る狭き部屋 | 小春日和 | |
| 古本屋親に言えない本を読む | 徳島一郎 | |
| 図書館へ寄贈の本を借りに行く | 斉藤ふじお | |
| 三国志みんな読んだと漫画本 | 日比日踊 | |
| 背伸びした証し書棚の資本論 | 通 天 | |
| 立ち読みの続きは明日のお楽しみ | 沢田正司 | |
| 古本屋減ってコンビに立ち上がり | こはるびより | |
| 日本にルールブックがふたつある | 井丸昌紀 | |
| 現住所本の谷間のお座布団 | 岡田話史 | |
| 電子本涙の跡は残らない | 船岡五郎 | |
| 本似合う人はやっぱり本が好き | 濱山哲也 | |
| ビタミンを本から貰う読み聞かせ | みんせい | |
| 自分史のページをめくり過去の旅 | 里 | |
| 休日を神田で過ごす本の虫 | 中島宏孝 | |
| うたた寝の次のページは風が繰る | 沖野おさむ | |
| 健全な色気昭和の袋とじ | 柳谷益弘 | |
| 借りた本おまけのようにスルメの香 | 本間千代子 | |
| 立ち読みと万引きにより店じまい | リョウテン | |
| クーラーの効きすぎ本が風邪を引く | 鹿野太郎 | |
| 只本の普及につれて売れるギャル | 文一郎 | |
| 網棚にわざと忘れる週刊誌 | 見 乗 | |
| 本箱をメタボにさせたヤセル本 | だじゃれまん | |





























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