Web川柳句会
| 紐 |
| 課題「紐」入選作品 |
| 選考/二宮茂男2009年4月募集分 |
| ポケットの中で跳ねてる独楽と紐 | 柄 宏一郎 | |
| 一人娘を嫁に出す父親。比喩「独楽と紐」は愛嬢と娘婿と読む。独立する娘夫婦が出番を待ちきれない。春にふさわしい、胸弾む素敵な句に出会えた。皆様も、「独楽と紐」で楽しいドラマを連想してお楽しみ下さい。 | ||
| 呼び鈴の紐が頼りの老介護 | 足立ミツエ | |
| 核家族化が進み老々介護が当たり前になった。「呼び鈴の紐」は、細く頼りないが、かけがえのないいのち綱でもある。それぞれの介護事例は個別に難しい問題を抱えている。重い内容を軽く書いた。 | ||
| マジシャンに切っても切れぬ紐がある | 千代女 | |
| 一本の麻紐を観客に切って貰う。チチンプイ。紐の両端を左右に引っ張って貰うと、二本のはずの紐が一本になっている。比喩「マジシャン」はあなたで、紐は「絆」と読む。この紐は切っても切れぬご縁。着想が輝きます。 | ||
| いっぱいに逃げても紐の長さだけ | かんなくず | |
| しがらみから必死に逃げる。全てを振り切って逃げ切りたい。が、他人様から逃げても、自分からは逃げられない。積み上げた過去からは、逃げられない人生。どなたも切れない紐につながれている。一幕の芝居だ。 | ||
| 赤と黄の紐がこんがらかっている | 杉山太郎 | |
| 絡み合う紐とくまでのさぐりあい | 小春日和 | |
| 裏金の紐がほどけぬ腐れ縁 | 北 朗 | |
| ケン玉の玉も浮気がしたかろう | 伊塚紅白 | |
| 算数ができて靴紐結べない | 岩堀洋子 | |
| 百年に一度地球を縛る紐 | 望月 弘 | |
| 薬玉の紐引くように飛翔体 | 加藤ゆみ子 | |
| 紐付きの財布携え天下り | 小西章雄 | |
| ウイルスの紐が解けない隔離室 | 闘句朗 | |
| 組紐の固さに泣いている絆 | 板垣孝志 | |
| 紐引いてみたいが何か付いてそう | 山月堂 | |
| 愛という見えない紐に縛られる | 高島白梟 | |
| 紐付きの商品券を見る横目 | 彦 翁 | |
| 信頼の紐を景気が細くする | 岡部英夫 | |
| 見えぬ紐かけて気分を締めなおす | 柳谷益弘 | |
| 不甲斐ないオトコ結びの紐を解く | 端河 潔 | |
| 綾取りをしようよ妻の誕生日 | 岡田話史 | |
| 貸しはがし紐付き融資とりあえず | 徳島一郎 | |
| 自分買い財布の紐を緩くする | 船水柳平 | |
| 逆境が夫婦の紐を固くする | 勇 鶴 | |
| 根回しの酒に紐までついている | 竹岡俊彦 | |
| 紐付きの金と知っては手が出せぬ | 沢田正司 | |
| 万国旗結んだ紐が絡み合い | 柳岡睦子 | |
| 黒幕の紐をひっぱる天下り | つむじ風 | |
| 結び目をゆるめて育つ歩の門出 | 松村しげる | |
| 革靴の紐へ感謝の定年日 | 竹中正幸 | |
| 紐付きの給付金とはつゆ知らず | 野中みよ | |
| 財政の紐がゆるんで凧落ちる | 偲 映 | |
| 補助金の多弁な紐が手をやかす | 熊坂よし江 | |
| 淑女から女に戻る紐を解く | 市川 勲 | |
| 接待の後の苦情のいいにくさ | 引田六郎 | |
| 紐はみな切って覚悟の独り立ち | 笹倉良一 | |
| 襷がけまさかの時は母強し | 高橋太一郎 | |
| ドアノブの紐が気になる引きこもり | 平松由美江 | |
| 紐つきの献金だって受け入れる | 沖野おさむ | |
| 紐つけてたように亭主はついてくる | 野良くろう | |
| 旅立ちの荷造り紐に決意込め | プロキオン | |
| 妻の手に紐で結ばれ泳がされ | 小野光一 | |
| 小引出し紐がも一度出番待つ | 見 乗 | |
| あなたとはザイルで結び合った仲 | 和田洋子 | |





























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