Web川柳句会
| 幕 |
| 課題「幕」入選作品 |
| 選考/二宮茂男2009年2月募集分 |
| 親の出る幕はもうない子の自立 | 岩堀洋子 | |
| ニュースを見ていると、親子問題の原因の多くが、親が子離れできないために起きている。飾らないことばで親子のいい関係を書き、読む人のこころと響き合う。川柳を作る喜びの一つは、マイペースで足跡を残していくこと。 | ||
| どん帳が下りて死体が起き上がり | かんなくず | |
| 緞帳が下りた舞台裏を覗く。あれまあ「死体」が起き上がる。何でもありの舞台裏。比喩で、人生の舞台裏の「死体」へピントを絞り込む。余分な部分は切り捨て、言いたいことを凝縮して爆発させる。 | ||
| 食えなくて武士は刀を質に入れ | キビレ | |
| 落ちぶれた武士たちは、武士の魂、「刀」を質に入れ、「竹光」で体裁をつくろった。「武士」は、気骨のある企業戦士、特に、腕自慢のエンジニア。質に入れる刀さえない。比喩で象徴をきわだてる表現は作品を豊にする。 | ||
| 切捨ては昔端数で今派遣 | ふくだ万年 | |
| 「四捨五入」のように、派遣が斬り捨てられる。小泉元首相の置き土産の「弱者斬り捨て」システム。課題「幕」で何を書こうか、どの様に書こうか。オンリーワンの着想を、軽快なリズムに乗せた。 | ||
| 黒幕は人指し指で人を斬り | 市川 勲 | |
| 幕間から見えてるヨイトマケの汗 | 柄 宏一郎 | |
| あなたとは違うのですと幕を引く | 勇 鶴 | |
| 幕引きを出発というおくりびと | 城戸幸二 | |
| 人生の幕間に晴れも雨もあり | 岡部英夫 | |
| 煙幕を張って次の手考える | 春 爺 | |
| 幕おろす度に劇場狭くなる | 加藤ゆみ子 | |
| 風向きで派遣に幕が下ろされる | 闘句朗 | |
| 幕引きもします日本の風邪薬 | 井口 薫 | |
| 幕が知る汗と涙の舞台裏 | 高橋太一郎 | |
| 黒幕は腕を組んでる舞台裏 | 鶴巻 弘 | |
| 幕などを張るから覗きたくもなる | 竹中正幸 | |
| 幕閉める前に見せるか舞台裏 | 彦 翁 | |
| 才能が幕の周りであくびする | 牧 新山 | |
| 幕尻の四股名にとどく日本一 | 日比日踊 | |
| 終わりたいコメディー幕がひっかかる | 斉尾くにこ | |
| 煙幕の向うでカルテ吠えている | 望月 弘 | |
| 国会の幕間に欲しいマジックショー | 大出何書 | |
| 平幕の人生同士うまい酒 | 岡田話史 | |
| 退き際の美学カーテンコール聴く | みつはる | |
| 飲み会の幕引き役は恐妻家 | 石井沙江 | |
| 100年に一度の幕が開いたまま | ふじお | |
| 黒幕を探ると外される梯子 | 亀 歩 | |
| つくしピョコピョコ春のイントロ幕が開く | 富田房成 | |
| 内幕を見たかのように週刊誌 | 端河 潔 | |
| 合併の内幕両者とも赤字 | 北 朗 | |
| 入幕を夢見て励むちゃんこ鍋 | 沢田正司 | |
| 花束が職場に幕を引きに来る | 熊坂よし江 | |
| 除幕式石がゆっくり語ってる | 船水柳平 | |
| 幕切れがこれでは地球も寂しかろう | 悠 歩 | |
| 横手からこっそり芸を盗む弟子 | 足立ミツエ | |
| 相撲茶屋薬味を添える幕の内 | 白 峯 | |
| 緞帳に総理がしがみついている | 三 猿 | |
| 好奇心まだまだ幕が下ろせない | みのり | |
| 黒幕は座っていない謝罪席 | 原田和洋 | |
| 内幕をあばかれ天狗地に落ちる | 土藏芳竹 | |
| 字幕出る前に笑った嫌なやつ | 橋立英樹 | |
| 幕間にも疲れの見える政治劇 | 竹岡俊彦 | |
| 柔らかな光が上げる春の幕 | 楠部千鶴 | |
| 子が巣立ち自分磨きの幕が開く | momi | |





























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