デパ地下で変なおじさんに会った。赤ちゃんぐらいのお人形を大事に抱っこして、買い物をしているのだ。お人形はメガネをかけた「あられちゃん風」のお人形だった。レジで支払いをするときは、お人形をそっと立たせて、支払いを終わったらまた大切そうに抱いて行った。変なおじさんには見えなかったが、あれは一体何だろうか。矢張り心を病んでいるのか、それとも子供のいない人で、お人形を子供代わりにしているのか。それにしてもやっぱりちょっと変だと思った。
最近変な人によく合う。ニタニタ笑っていて、見るからに変な人は別として(こういう人も増えたような気がする)、一見普通なのに変な人だ。一人で喋っている人である。それも大声で喋っている。携帯で喋っているわけでもない。そういう人に複数会う。どれも変な人に見えない変な人だ。世の中が閉塞感に満ちているので、そういう変な人が増えているのかもしれない。人形を大事に抱っこしている人も、そういう一見普通の変な人の一人かもしれない。
スカートを穿いているおじさんにもよく出会う。スコットランドのキルト風のスカートで、おじさんというよりお爺さんに近い。これはファッションの一種かもしれない。スカートさえ除けば普通の人だから、まあ、ちょっと変わった人なのかもしれない。変な人と変わった人とどう違うのだと聞かれると困るが、変わった人は正常だけれど変わっている人、変な人は少し異常を感じられる人ということになろうか。とにかくこれだけ大勢の人間がいるのだから、変な人や変わった人がいてもおかしくないのである。
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