落語を聴きに行っていつも感心するのは、お辞儀がきちっとしていることだ。かなりいい加減そうな噺家でも、お辞儀はきちっとする。これはしっかり師匠にしつけられるからだろう。流石伝統芸能と感心する。落語家は大体師匠の家に住み込んで落語を習う。きちんと落語を教える師匠もいるらしいが、ほとんど教えない師匠もいるらしい。教えてもらえない弟子は、師匠の芸を盗んで覚えるのだろう。それはともかく、ほとんどの時間は師匠の身の回りの世話をしたり、家の掃除をしたりする毎日なのである。そういうことをしながら、礼儀作法を叩きこまれるものらしい。
昔は家庭で礼儀作法を教えたものだ。学校でもお作法という時間があった。これは習うのは専ら女性だったから、先生も女性だった。どことなく恐そうな先生が多かったような気がする。ともかく家庭でも学校でも礼儀作法を教えられたものだが、今はそれがどこにもない。だからしつけをされないまま大人になってしまう者がでてくる。しつけどころか、最近の学校は暴力の低学年化が進んでいるようで、小学校一年生が先生を蹴って怪我をさせたとか、子供に注意をした通行人の大人に乱暴した一年生がいたとかいう事件が起きているようだ。先生は何をしているのかと思うが、うっかり注意すると怒鳴り込んで来るモンスターペアレントがいるらしい。拳骨でコツンとしようものなら、体罰だ暴力教師だと大騒ぎになる。もっとも先生のレベルも落ちているようで、先生、生徒、親、そしてマスコミすべてのレベルが落ちているようだ。どこかで歯止めをかけないと大変なことになりそうだが、肝心の政治家のレベルも驚くほど低下しているようだから、ただただ暗澹とするばかりなのである。
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