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あっと言う間に4月になっちゃった。

桜は咲いたか散ったかと騒いでいる間に葉桜に……。

 

4/2(土)はやまと番傘川柳社のお花見句会だった。

すばらしく晴れた空に、満開の桜、

季節うるわしい明日香村の橘寺に70余名の人々が集った。

これほど暖かく、天気が良いととても嬉しい。

お客様も皆それぞれ明日香路の散策や、

いちご狩りなどのぞかれたようだ。

お昼は橘寺名物の精進料理をいただく。

どれも手をかけたもので、ていねいにいただいた。

さて句会。

お花見句会は選者もよそから来てもらい、

一層華やかだ。

更谷風見さんに取ってもらった一句。

「絵」  疲れたねピカソのような顔を見る

こういう、

本当の自分の胸から出来た句が抜けるのが一番うれしい。

 

この日は小島くまひこさん一行もいらした。

くまひこさんが以前「読みたい」と言っていた、

ホーソンの「緋文字」、

私の古い本を差し上げることにした。

昭和55年に買ったものだ。

もう何度も読んだ本なので、

読みたいという人の元へ行ってもらうことにした。

「緋文字」は、ヒロインのヘスターの、

愛と信仰の物語である。

夫なきまま子を産んだ、姦淫の印として、

へスターの黒い服の胸には真っ赤な文字「A」が刺繍されている。

真の信仰とは、神とはと、問いかけてくる。

本当の神は、教会や聖書にいるのではない、

この姦淫の印、緋文字にこそ神が宿っているのだと、

私は読んだ。

小説は、教会という形式に対して反旗をあげているのではない。

抗わずに自らの胸に問うのみ。

孤高のヒロインも、他の登場人物も、

年月に押し流されるだけだ。

こんな話がどうして高校生の私の心をとらえたのかは謎だが、

自分の生き方にも密接にかかわっていると思う。

 

さて探していた「新潮」4月号をとうとう買い逃した。

もはやどこも売り切れ。

アマゾンの古本では2300円の値がついていた。

あ~あ。

読みたかった記事があったのだが、

似たような本が出ていたのでそれを買うかもしれない。

「震災後の不思議な話ー三陸の怪談」宇田川敬介。

3.11後の「幽霊」の噂を丁寧に取材とある。

これは決してホラーやオカルトではない。

生死を分けた虫の知らせ。

幽霊を見ることによって癒される人々。

復興が気になる幽霊たち。

似た話が柳田國男の「遠野物語」の中にある。

津波で流された女房が砂浜を歩いてくる話である。

隣りには見知らぬ男が寄り添っており、

『あの世ではこの人と夫婦になった』と言う。

『本当はこの人と一緒になりたかったのだ』とも。

夫はその後どうしただろう。

そこには一切触れていない。

霊の問題は、たわけた話と取られがちだが、

深層心理と深く関わっているものに思う。

信じる信じないの以前に、

霊魂である自分を考える。

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去っていくものたち    ~緋文字の光と影”にコメントをどうぞ

  1. 竹内いそこ on 2016年4月11日 at 1:59 PM :

    こんにちわ きりりさま

    最近はなぜか本を読みたいなあ~と思うのです。
    図書館に出向いたり、古本屋に立ち寄ったり・・・
    どんな本というのがないままフロアを彷徨い、結局何も見つからぬまま出てくるのですが。

    原因がわかりました。
    こちらのブログなのですよ。
    とりあげてくださる本が、ちょうど私の記憶をくすぐるあたりなのです。

     そういえば、昔読んだけれど、挿絵しか記憶にないなあ
     そうそう、息子が被災地のタクシー運転手さんの不思議な体験を話していた・・
     あ、確か、デミ・ムーアが主演の映画ではなかったかな、原題は「スカーレット レター」

    ストライクではなくかなり高めのボールで刺激してくるのです。
    ああ、読みたくなってきました。
    今目前の投句が終了したら本気で探してみます。

     

    • 阪本きりり on 2016年4月19日 at 1:54 PM :

      いそこさま 

      こんにちは。
      もう4月半ばになってしまいましたね。
      地震の影響などはありませんでしたか?

      川柳ブログなので、
      もっと川柳ネタが出せればいいのですが、
      どうしても本の話題に行ってしまいます。
      小さな刺激になれてうれしいです。

      緋文字はその通り、
      デミ・ムーア主演「スカーレット・レター」です。
      悲惨な映画だったかと……。
      なぜハッピーエンドにねじ曲げてしまうんでしょうね。
      松田聖子の「伊豆の踊子」のようなノリで、
      作ってしまったんでしょうか。
      でもついつい文学作品の映画って
      見てしまうんです。

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