Web川柳句会
| 寝る |
| 課題「寝る」入選作品 |
| 選考/毛利由美・2025年1月募集分 |
| 寝て治すそれが目下の仕事です | 竹平 和枝 | |
| 端的に「寝る」だけを目標とした句。ともすれば怠惰な句に陥りがちなところを「寝る」ことの必然性に焦点が置かれている。人生の1/3の睡眠とは別の「寝る」仕事がここにある。これもまた大変な仕事。 | ||
| 雑魚寝したそこが世界のど真ん中 | 佐佐木 雀区 | |
| 特選1の句と対照的に勢いを感じさせる。雑魚寝のど真ん中にいる自分が現在地ともとれるし、そこから自分の世界が始まるとの無敵感に爽快ささえも感じる。受け取り方は人それぞれだろう。 | ||
| ワイパーが催眠術をかけてくる | 瓜生まりも | |
| それでなくても鬱々とした雨の昼下がり。外の景色もどんよりとしている。ハンドルを握る手はワイパーの規則正しい動きに思わず眠らされそうになる。寝たら大変だが寝る一歩手前の危うさを感じさせる。 | ||
| 母だけが家族の寝顔知っている | ハッピーエイト | |
| 寝言から心の秘密洩れている | おかの みつる | |
| 絵本読む方がたいてい先に寝る | 大澤 葵 | |
| 寝室を別々にする第二章 | 泉 | |
| 退屈な国会まるで子守唄 | 山宗雲水 | |
| どこだってすぐ寝る技術身を助け | 休鶏 | |
| 朝寝坊できる私はまだ若い | 竹平 和枝 | |
| 腕枕してもされても寝つけない | 稲垣 義舟 | |
| 優先席タヌキ寝入りのヘッドホン | 宮尾 柳泉 | |
| 赤本の枕で春の夢を見る | せきぼー | |
| ノンレムとレムが交互に目を覚ます | 林 山柳 | |
| 川の字に寝ても朝にはHの字 | 佐藤 茂之 | |
| 紅白に昭和が消えて寝る時間 | 坂田 康雄 | |
| 寝るために税で作った椅子がある | 八木 五十八 | |
| 母寝かせヤングケアラー床に就く | 竹中 たかを | |
| キャンプでは熟睡できた不眠症 | にった みさ | |
| 本当に寝る子は育ち2メートル | 花井多可子 | |
| 原稿を届けて死んだように寝る | 山下 博 | |
| 老いた身で10時間寝る難しさ | 休鶏 | |
| 積ん読を枕代わりにして午睡 | すずき 善作 | |
| 日光の森を守って眠る猫 | 千代 | |
| 同じ夢だろかバンザイして父子 | 下村 由美子 | |
| 奈良漬けに酔って寝込んだ父だった | かきくけ子 | |
| 忘れるな地下にナマズが寝てること | 小島 芙美子 | |
| 段ボールで寝ることはない金バッチ | 坂田 康雄 | |
| 不眠には国会中継効きますよ | クスクス法師 | |
| 円安にふて寝しているパスポート | 石井 良司 | |
| 子供達やっと寝ついてサンタ呼ぶ | peco42195 | |
| アイドルは移動のバスの中で寝る | さだえばあちゃん | |
| 快眠ができたと妻の大いびき | 小林 祥司 | |
| うたた寝をするには環状線がいい | 小田慶喜 | |
| ずば抜けている子ほど寝る授業中 | 泉 | |
| 受験生一番鶏を聞いて寝る | 竹中 たかを | |
| 寝言でも取引先を持ち上げる | 岡 遊希 | |
| 寝るまでは開けておかねばならない目 | 西山 竹里 | |
| 明日へのアップデートは今日の床 | 須藤 良夫 | |
| うす目開け寝ている夫怖すぎる | 稲垣 義舟 | |
| 定年で飲まずに寝れるようになる | 四季 | |
| すぐ眠り誘う文庫の細かい字 | 汐海 岬 | |
| 寝転ぶと妻が掃除機持ってくる | 荘子 隆 | |
| すぐ眠る合格通知受けた夜 | 上村 夢香 | |
| 軒先で寝そべり客を招く猫 | 初貝みな | |
| テレビ消す見ていたのにと言う夫 | 小田和子 | |
| 目覚めたら夢だった夢だった夢 | 綿貫 文 | |
| 学割が優先席で舟を漕ぐ | 山本 智昭 | |
| 頻尿へ昼寝が用意されるいる | 池田 稔 | |
| 寝るだけのためにもやはり服を着る | 戴 けいこ | |
| 一等地住んで議場で寝る議員 | 須藤 良夫 | |
| わが夫社長のような顔で寝る | ゆき | |
| 夫とはたまに寝言で会話する | にった みさ | |





























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