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課題「火」入選作品
選考/本田智彦 2015年5月募集分
煙草に火つける仕草が好きでした さな沙奈
タバコに火をつけるのにライター、マッチ、炭火などがある。昔のキセルのきざみに火つけする仕草、よく火つけの芸が落語などに出ている。
残り火へ趣味のそよ風いれる日々 上山堅坊
人生の残りを好きな趣味で過ごそうという、しかもそよ風に例え余り無理しないという人生訓。
危ないと思えば一度火を通す 大陸丸
夏の生ものは危険である。なるべく火を通して食べるのが常識、火を通すことによって安全が保たれる。
着ける時着かず消すとき消えない火 船岡五郎
尻に火が付いて本気になる仕事 光太郎
火山国最近意識させられる 彩古
篝火が誘う夢の能舞台 綉綉
漁火に戯れている蛍烏賊 なこはなこ
払っても払ってもなお飛ぶ火の粉 加藤胖
火を畏れ崇めて神に拝火教 高橋 太一郎
世相斬るペンは火を噴き燃えている 沢田正司
残り火がゆっくり燃えるケアハウス 白子しげる
かまど炊きやっぱり旨い旨い飯 久世高鷲
社に火種作る一言多い舌 かきくけ子
火気厳禁惚れたらこの娘狂います 松本清展
ライバルと火花散らした棒グラフ 駄馬
刀匠の気合の槌に散る火花 宮﨑 竹葉
老婆心仲裁をして火に油 岡野 満
蛍火の淡き光に里の夜 小田虎賢
妻と目が合うそれだけである火種 あーさまま
火の用心小さく叫び床入る 四季
進まない恋加勢する火吹き竹 千代子
幻想の夜空を照らす大文字 井澤壽峰
少年時じっと見ていた鍛冶屋の火 あっちゃんパパ
娘夫婦火種を持ってやって来る 悠澪
ふるさとの匂いたき火が連れてくる 西山竹里
クラス会焼け棒杭が顔合わす 白峯
火になって守る棚田のある暮らし 渋谷重利
火遊びを止めてようやく古稀になる 上原 稔
幸せに枯れた野菊を火葬する 光畑勝弘
人間の愚か戦火を絶やせない 望月 弘
火事のもとマッチ一本見かけない クスクス法師
再会がやけぼっくいに火をつける 白子しげる
埋もれ火を同窓会がかき乱す 西井茜雲
対岸の火事がネットで流される 城後 朱美
列島のマグマの一揆小噴火 わこう
火だるまの投手救いの手が来ない 太秦三猿
戦への火種を消した第九条 松村 しげる
おしゃべりが噂の小火に油差す 颯爽
火の粉浴び女船頭鵜飼船 つれづれ
落し蓋とろりとろとろ母の味 佐藤彰宏
悪口の口火を彼女また切った 小田和子
好奇心火種はいつも胸の奥 由美江
火の怖さオール電化で薄れてく
送り火がまた一年の別れかな 美和山吹
火加減を誤り焦がすお節介 やす坊
憲法に戦火の臭い嗅がせない 望月 弘
初恋の残り火埋める日記帳 瀬田明子
火遊びと言われたくない恋心 きぃろっく
燈明の揺れに心も癒される 彦翁
慰安婦の火種が消えぬ戦後処理 佐藤 信則
レベル5噴火中です活火山 坂本加代
九条が火の粉を浴びる新安保に 闘句朗