Web川柳句会
| 2016・09 |
| 2016年9月のユーモア川柳入選作品 |
| 選考/五十嵐淳隆 2016年9月募集分 |
| 鈍感に生きる首ですよく洗う | 服部 サダエ | |
| 雑詠として作句されたものか、ユーモア性には少し欠けますが、特選とさせていただきました。「鈍感」とは世間におどおどすることなく、図太く行こうという意味でしょう。首もか細くては力強く世の中を渡ってはいけませんよね。よく洗って頸椎も鍛えていこうという前向きの秀句です。 | ||
| ¥の横一字空いてる領収書 | 白峯 | |
| 世の中で最も信用できないものは政治家の領収書でしょう。¥の字の横を少し空けてレシートを書かせるというセコい政活費の実態を鋭く皮肉っており、やや説明句のきらいはありますが、秀句となりました。 | ||
| 逃げること覚え大人になりました | 服部 サダエ | |
| この句は特選1と少し見方を変えている様が窺われます。ケースバイケースで、敢えて立ち向かっていく時と、上手く身を躱す時を使い分けられる大人になってきた自身を称える処世訓の秀句となりました。 | ||
| 陶枕の残り時間を抱いて寝る | 光畑勝弘 | |
| 行列の店はお客で出汁をとる | 岸田万彩 | |
| 「終わった人」夫に隠し読んでいる | 有海静枝 | |
| たまにあるポテンヒットでつづく趣味 | 本間千代子 | |
| アマゾンで買うと言ったら遠すぎる | 十六夜 | |
| 国宝に似た壷ばかり売るお店 | 西山竹里 | |
| 英語よりギャルの会話が難しい | 白子しげる | |
| お上手とデパ地下の味誉める義母 | 五郎 | |
| 多趣味だと三日坊主を褒められる | 白瀬白洞 | |
| リモコンでミュートにしたい妻の愚痴 | 颯爽 | |
| 賞罰は皆勤賞と書く履歴 | 海野えぼし | |
| へそくりを栞にしたら妻が読む | はぐれ雲 | |
| 本音聞くつもりが先に酔わされる | 星野 睦悟朗 | |
| 青春切符世間の広さ見てお出で | よし絵 | |
| 振り込みが一つずつ減る秋の暮れ | 柊 無扇 | |
| 生かされていると感じる妻の留守 | 木村行吉 | |
| もう秋か買い溜めアイス食べ尽す | はぐれ雲 | |
| 風を読み機を見て狸寝入りする | 西井茜雲 | |
| 失恋は歓迎また恋ができる | 寺林 繁 | |
| おい案山子寂しくないか語ろうぜ | 岡野 満 | |
| そんなはずないと躓く二度三度 | 関口行雲 | |
| 何もないところで転ぶのを見られ | 由美 | |
| 面積の割に高価な下着類 | 福村まこと | |
| ピンポンが格闘技だと知る五輪 | 佐藤彰宏 | |
| 処分されうなだれている扇風機 | 寝太郎 | |
| このМは変だと叫ぶ試着室 | 岡田淳 | |
| 試着室値札が似合わないと言う | 岸田万彩 | |
| 寄せて上げて胸を反らそう空が澄む | 本間千代子 | |
| 得意だと言われた口で墓穴掘る | 彩古 | |
| CMに何を食べるか決められる | 白瀬白洞 | |
| 中流の暮らしに迫るやせ我慢 | 松村 しげる | |
| 山頭火に近づいている旅の空 | 真田義子 | |
| 酒の友肴も人も選りすぐる | 白鳥象堂 | |
| アルコール度数見てから酔っ払う | 月波与生 | |
| ラケットとシャモジ愛ちゃん二刀流 | ミー子 | |
| 賞味期限舌にセンサー持った母 | 海野えぼし | |
| 恙なく酒をサプリに今日を生き | 白瀬白洞 | |
| パソコンが壊れて辞書の有難味 | 彩古 | |
| 偉そうに言っても所詮カネらしい | 岡野 満 | |
| シグナルを見抜けぬ親と子の悲哀 | 有澤嘉晃 | |
| 母さんをニックネームで呼ぶ息子 | 三浦 芳子 | |
| 一番で二番ではない蓮が咲く | 白峯 | |
| 虫食いの野菜が秘める隠し味 | 木村行吉 | |
| 女房との空洞埋める子の盛土 | 岡田淳 | |
| 麻疹より感染力のある欠伸 | 加藤胖 | |
| 体格も度量も妻に負けている | 春爺 | |
| 父は泣き母は笑って嫁がせる | 星野 睦悟朗 | |
| 体重を減らせと足の嘆願書 | 麦乃 | |
| 下駄箱に下駄札入れに札がない | 岡田淳 | |
| ソーメンの帯もほどけぬぶきっちょう | 白鳥象堂 | |





























川柳句会トップ
川柳(課題吟)







