
| 放置 |
| 課題「放置」入選作品 |
| 選考/渡辺柳山・2025年12月募集分 |
| 子も孫も継がぬ棚田に閑古鳥 | ノー天気 | |
| 後継者を失った棚田の風景が浮かびます。特に下五の「閑古鳥」の一語で時間の停滞と寂しさを見事に可視化して、棚田放置の現実の厳しさを静かに突きつける一句となりました。 | ||
| 乾杯の後は上座に放置され | 平尾 定昭 | |
| 乾杯の熱気が去った後の上座という舞台設定が秀逸です。主役から一転放置される心情を、日常の一場面で軽妙かつ的確に捉えた一句で、ユーモラスで見事な一句でした。 | ||
| 荒れ果てた田んぼ見廻る杖の影 | 野平 光太郎 | |
| 下五の「杖の影」が田んぼの放置された長い歳月と老いを静かに描写する一句となりました。これも農家の後継者不足と高齢化問題を見事に捉えた秀句で今月の最高句に頂きました。 | ||
| 老農の力が尽きた耕作地 | みんせい | |
| ポイントを放置してたら期限切れ | 阿部 日向子 | |
| 鈴なりの柿の放置が熊をよぶ | つれづれ | |
| 米価高放置の果てがおこめ券 | はなぶさ | |
| 放置され雄叫び上げる外来種 | 福村 まこと | |
| 献金も 議員の数も 置いたまま | ヒメ父 | |
| 九条の綻び放置する日本 | 木村行吉 | |
| 選挙後の隅に片目でいるだるま | 武藤 宣彦 | |
| 塩漬けにしといた株の含み益 | 鈴木 裕 | |
| 放置せず育てた夢が花開く | 鈴木 かおる | |
| 放置した虫歯手遅れ総入れ歯 | 稲垣 義舟 | |
| 放置した代償払う歯科の椅子 | 山田 恭正 | |
| 後継者不足田畑放置され | 亀 歩 | |
| 電子辞書デジカメ仕舞いスマホ持つ | 星野 睦悟朗 | |
| 高令化空き家に悩む過疎の町 | 福田 和人 | |
| バス停に置いてけぼりの麦わら帽 | よもやま話 | |
| 放置などするから あ~あ総入れ歯 | 関根 一雄 | |
| 政策費知れば知るほど無駄遣い | 桜木 美津子 | |
| 敷金は木の葉タヌキが棲む空き家 | 竹中 たかを | |
| 忘れられヘソクリ眠る本の中 | 優輝 | |
| 黄昏へ若き日の夢錆びたまま | 竹平 和枝 | |
| 高齢者給付政策かやの外 | 川名 洋子 | |
| 飼い主に出会い捨て猫幸つかむ | 宮尾 美明 | |
| ポイ捨ての悲哀に耐える月面車 | 福村 まこと | |
| 駅前の放置自転車雨に濡れ | 坂本 美地子 | |
| 沖縄に寄り添うという口任せ | 岡 遊希 | |
| 托卵と言えば聞こえの良い放置 | 戴 けいこ | |
| 人生を生き抜いてきた隅の靴 | 藤井 水月 | |
| 荒れ果てた庭にも育つ命の芽 | 千代 | |
| 九条を神棚に置く防衛費 | トトロさん | |
| 悪口を放置できずにいる鼓膜 | 汐海 岬 | |
| ハクビシン放置空き家の主となり | 陽香 | |
| 定年で知った妻との車間距離 | カバさん | |
| 竹藪のゴミに泣いてるかぐや姫 | 下村 郁子 | |
| 三回忌終えた墓石に苔が生え | トトロさん | |
| 放置した田舎の家に熊が住む | 北村 幽芳 | |
| 放っといて放っておいたら拗ねる人 | 吉野一心 | |
| 三猿で気付かぬ振りの無責任 | おかの みつる | |
| 園児バス全員下車を確かめる | みんせい | |
| 何時返すほったらかしのままの恩 | 佐々木 冬彦 | |
| 物価高放置したまま年を越す | 木村行吉 | |
| 子のスマホほったらかして依存症 | 石井 良司 | |
| 九条を忘れぬように平和賞 | 武藤 宣彦 | |
| 改善の気配もみえぬ温暖化 | 大木 安沙 | |
| 難題が放置してある棚の上 | おかの みつる | |
| 積読の一冊広げ寝正月 | 山田 恭正 | |
| 見て見ぬ振り庭の雑草手が付かず | 鶴見 芙佐子 | |
| 野放しの風鈴冬も鳴っている | 福島りか | |
| ほっとけと言うが出来ない仏さま | 千代 | |
| 放置した種から花が咲き誇る | 彦翁 | |






























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