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 CMのコピーは数あれど、「亭主元気で留守がいい」に勝るコピーはないと思う。主婦の心理をこれほど的確に表したものはないと思うのだ。亭主が定年を迎え、一番主婦が頭を痛めるのは、亭主が毎日家にいることなのだ。最初の中こそ、「長い間お疲れさま、ゆっくり休養してください」と言う(言わないかもしれないが)。だがその中毎日毎日ごろごろされると、だんだんウザくなってくる。テレビの時代劇専門チャンネルばかり見ていると思うと、いつの間にか居眠りをしている亭主。そんな姿を見ていると、「まったくもう」とイライラしてくるのだ。

 その上昼近くなると「昼飯まだかい」と言う。主婦にとってこれが一番面倒なのだ。「昼ぐらい自分で何とかしたら」と思う。昼飯を終えると、また居眠をりして目覚めると「晩飯はまだかい」と聞く。主婦のイライラは募るばかりだ。

 それに亭主がいると主婦の自由が著しく束縛される。亭主がいなければ、家事を一通り終えれば後は主婦の時間だ。友達に電話して、「どう、デパート巡りしてお昼でも食べない」ということになる。かくして昼のレストランは女性だらけになる。ジムへ行ってダイエットに励んだり、仲間と麻雀をやったり、美容室へ行ったり、昼間の主婦は忙しいのだ。それが「昼飯はまだか」がいると、全部ダメになってしまう。イライラの累積する中で、「熟年離婚」という言葉が頭を過る。矢張り亭主は元気で留守がいいのである。

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