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内藤濯(あろう)さんの「濯」と言う字は、

洗濯の濯だったんだ。

それで「あらう⇒あろう」と読ませたのだろうか。

仏文学者なので洒落たペンネームなのか、

本名なのかは不明。

エッセイに「未知の人への返書」というのがあって、

美しい時代を感じさせる本だった。

さてこの人はサン・テクジュペリの訳者なのだが、

サン・テクジュペリって言いにくくないか。

サンテ、いやサンテク?

え? 全部つながてんんの?

という日本人を少々不安にさせる名前である。

だけどその作風は、

仄暗く、暖かい湿り気のある、

(ああ、それはきっと飛行機の油の臭いだ)

そして孤独。

クリスマスあたりの石油ストーブの周りに

積もっているような湿り気と油と孤独。

その匂い。

それが好きでサン・テクジュペリは何度も読んでしまう。

共感ではなく、沈み込み。

沈んでいく温度、サン・テクジュペリ。

 

欲しい雑誌があって、

買いに行く時間が無く、

出張先で見つけた本屋に飛びこみ手にした。

ワクワクしながら列車の中で広げたら、

間違っていた……。

小説「新潮」を買ったつもりが

「新潮45」を買っていた。

……なんてこった~~い!

「現代」や「正論」や「諸君!」や、

こんな本に埋もれていた時期もあったけど、

今の私にはあまりにも無用。

内にテーマの無い時に「新潮45」はつまらなかったな……。

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あろうと王子さまと新潮45”にコメントをどうぞ

  1. 澁谷 さくら on 2016年3月28日 at 12:35 PM :

    きりりさん こんにちは。
    サン・テグジュペリ、
    「星の王子さま」のキツネが教えてくれる、
    「ほんとうにたいせつなことは目にみえないんだよ」
    の言葉が印象に残り、
    ほんとうにたいせつなことがみえるオトナになりたい
    と感じた少女時代でした。
    一方、鰹さんの句にある、
     目に見えぬものがいちばんおそろしい
    というのもまたほんとうで…
    放射能など、色とかにおいがあればよかったのに
    などと思ったりします。
    人のこころの闇もまた、そんな面があるのでしょうか。

    「新潮45」というのがあるのですね。
    「新潮」とは内容がかなりちがうのでしょうか。

    • 阪本きりり on 2016年4月3日 at 5:01 PM :

      さくらさま

      「星の王子さま」つながりで、
      誰か来てくれないかな~と思っていました。
      世界中で愛読されているこの本の、
      私もひとりの愛読者です。
      「星の王子さま」の魅力は一体、
      どこにあるのでしょう。
      おそらく子供向けの本でありながら、
      内容はいたってシビアです。
      透き通るような孤独、
      宇宙の果てまでいっても、
      たった一人の私…というような、
      突き抜けた感じを淡々と語ってきます。
      サン・テクジュペリ独特の、
      世界観なのかもしれませんが。

      「新潮45」は週刊新潮のデラックス版
      みたいなもんです。
      けっこうくだらない記事も多いのですが、
      専門のライターが掘り下げた記事を書いているので、
      それなりに読みごたえはあります。

  2. 竹内いそこ  on 2016年3月28日 at 11:40 PM :

     こんばんは きりりさま
    日中は桜がチラホラ咲き始めていますが、夜は寒い。
    石油ストーブの湿り気のある温かさというのが実感としてわかります。仄暗い作業場の四角い業務用のストーブ。エアコンやファンヒーターみたいな乾いた空気では得られない温もりですね。
     サン・テグジュペリは職人気質のパイロットだったのかもしれませんね。
     

    • 阪本きりり on 2016年4月3日 at 5:06 PM :

      いそこさま

      一気に桜、咲きましたね!

      灯油を焚く臭いというのは、
      独特の質感があります。
      そこのところを句にしたいと、
      何度も試みています。
      でも灯油ストーブを知らない世代には、
      読んでもわからないかも。
      サン・テクジュペリは、その通りだと思います。
      この人の硬質さ、無骨さ、そして繊細さ。
      飛行機に乗ったまま消えてしまったのも、
      この人らしいです。
      「夜間飛行」はオススメです(*’ω’*)。

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