Welcome to Mahoroba Senryusya
 我が社が、呱々の声を上げたのは、1982年の1月の事である。当時、旗上げの中心になった野村金吾・勝野みちおが同人として参加していた金沢市の「蟹の目川柳社」からのサゼッションで、出発点はその支部という形での結成であった。結成記念大会は長野市のホテルニューナガノで開催、県外からの出席者も多く僅か9名程の同人の会であったが、賑やかな結成大会となった。


創立17周年大会の挨拶をする主幹・勝野みちお


大会前夜祭にて。上左から、越川智慧、勝野みちお、村中冨三、佐藤美枝子、片岡健治、加賀谷哲夫。下左から、吉平一岳、柿沼研人、中島和子、片岸てい一、藤沢三春。

 機関誌名を“まほろば”としたのは、その翌年一月で、同時に「長野県川柳作家連盟」への加盟も果たした。“まほろば”とは“すぐれたよい所”と辞典類に載っているし、また一説には“山や丘などに囲まれた所”の意味もあるから、長野県の柳社としてはまさに最適と意見の一致を見たので、柳社自体も「まほろば川柳社」と改称することとし、蟹の目川柳社とも友好関係を残すだけとなった。
 南北に長い長野県内で、しかも同人が全県にわたるのみでなく、県外の同人も居り、情報の伝達、意見の集約、機関誌の編集・発行等、一堂に会するのは難しく同人会は年1、2回程度とし、句会・勉強会は誌上に於て題詠という形で実施している。従って年度賞のうち題詠上位者2名に授賞して勉強の成果をたたえることにしている。なお社としては毎年8月中旬に県下大会を実施、第1部は長野市で開催、第2部は誌上大会とし、併せて全国規模で、毎年170~80名の方々にご協力を頂いている。なお平成9年には柳誌「まほろば」200号を記念して、ささやかながら合同句集「信濃路抄」を刊行、創立以来の成果を問うことにした。

「川柳まほろば」
編集発行責任者 事務局
役員・主幹 勝野みちお
副主幹 吉平 一岳
■会費
  1 部 250円(送料込)
  1 年 3,000円(送料込)
 毎月 25日発行
地球儀のどこかで血迷う有刺線 田中芙美郎
眠ってる樹だ切り口が血を噴かぬ 武田 綺声
これは最後の情 呼吸器を外す 吉平 一岳
愛互角どちらの水が甘いやら 越川 智慧
心音が虹へ虹へとにじり寄る 桜井 心酔
田畑売り五穀豊作まだ祈る 阿部 絹雄
控えめに咲く暖冬のシクラメン 石田 天山
棘のある言葉が刺さるゆで卵 小野 しま
今ここで狂えば雪となるばかり 水橋 秋子
残照へ生きる明日のネジを巻く 島田 たづ
権力を握ると仮面はげて来る 北原美津子
唇の火傷へ挽歌刻む冬 山宮 風子
本心を聞かずに積んだピラミッド 片岡 健治
一線を退いて人間とり戻す 新井じろう
猜疑心無口になってゆく乳房 小泉 柳香
円高に弱い私の処方箋 吉平 淳也
火種抱く可愛ゆく老いる術として 宮村百々子
逢った手の温み日記に折りたたむ 高橋 きみ
運命線運河の中に浮いた木偶 片岸てい一
媚を売る花屋の花は饒舌で 山崎美和子
白髪もサンバにのって身を焦す 宇野 悦子
母の樹という樹があって冬の坂 勝野みちお