Welcome to Hokkoku Senryusya
![]() 傘下結社として、金沢北国川柳会、加賀川柳会、能登川柳会、津幡川柳社、福野川柳社があり、独自の月例句会を開き句会報を発行し、また日川協、県川柳協会にはそれぞれ単位結社として加盟をしているが、総体的には北国川柳社の構成団体としての役割を担っている。 当社は創設者の山田良行が持論としていた、明解で自然なユーモア、作ったくすぐりの笑いでなく自然ににじみ出る笑いの川柳を目指す姿勢に共鳴した作家が比較的多く参加しているのと、北陸という風土的な匂いを感じさせる作家が交じっているのも「きたぐに」という誌名にふさわしいのではないかと思う。しかし時代は移り変わるものだから、作家の考え方、傾向が変わってくるのも当然で、そういう作家たちにも門戸を開いているので近詠欄はバラエティに富んでいる。 ![]() |
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「川柳きたぐに」 編集発行人・福岡竜雄 ■誌代 半年 3,000円(送料共) 半年 6,000円(送料共) |
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爪丸く切って気楽に生きて行く | 八木田節子 |
2000年も女が強く平和主義 | 高桑文夫 |
針のない時計が母の城にある | 高山吉枝 |
美女でない母の思い出タフだった | 竹田墨史 |
来し方に何度もあった魔のカーブ | 中嶋伊之助 |
全滅まで解散せぬ気の戦友会 | 中谷宇尉 |
七転び八起きはしない自己破産 | 中山北斗 |
ほどほどの位置に見守る母がいる | 長谷きみ子 |
記念樹を植えて絆の糧とする | 浜中鉄嶺 |
電脳にとり残される冬木立 | 早川常和 |
悲しげな俎上の鮒の目に出合う | 古田久栄 |
まだちょっと我慢と春の雪が降る | 前田義風 |
ちぐはぐの持ちつ持たれつして夫婦 | 安田直枝 |
ケセラセラ私は私の靴をはく | 山形和子 |
手も脳も左右バランスよく使い | 吉田志満子 |
家柄を背負った立派な鼻を持ち | 吉田順子 |
どの笛を吹けば届くか亡父の森 | 安部 静 |
チョコレート無くても二人愛がある | 石村和子 |
麻酔から覚めると生きている痛み | 石本よし一 |
自立心なくしてしまう新介護 | 今井ひさを |
大惨事のんでいつもの大都会 | 円山茂流 |
妻の言う通りに下げたキーの位置 | 片岡健治 |
待つことに慣れた女の尾底骨 | 掛川竜紅 |
生臭い言葉で過去を責めている | 北井栄一 |
正直な亀の甲羅に入るヒビ | 福岡竜雄 |