《なんでやねん 結婚前と ちがうやん (八木佳代子・作)
唐突になんだと思えば・・・・ えッ? そ、そうなんですか!?
そういえばボクのお母さんも、そう言ってボヤいてたよ。
そ、そうなのか!(…みんな破局のてまえなんだ!) え、え、えらいこっちゃ!
違うんですよ(汗)。 これは大阪の「なんなんタウン」というところが募集していた川柳です。
あああ〜、そうだったのですか。ビックリした。 方言があったので、切実感と勢いに圧倒されてしまいました。 なるほど、方言を使った川柳か。これはいいですね。 これを標準語にすると、《なんでなの 結婚前と 違ってる》と、なるのか。 感情の盛り上がりが無いからあんまり面白くないですね・・・。
方言などを巧みに使うことにより、作者の姿が見え、読み手に親近感を持たすことができるのよ。 そして、親近感を覚えた作品は、共感されやすく、切実感が一層湧いてくるのよ。
《ごめんやす うちら浪花の オバタリアン (小竹美香・作)》 うーん、パンチあるーっ! 大声で笑いながら闊歩するおばさんの集団が頭に浮かんでくる。
《うちのこと 一生だまし つづけてな (松本聖子・作)》 これなんか、句から彼への愛情や温かさを感じるわ。
だけど、方言を詠み込むことによってマイナスになる場合もあるから注意はしないといけないのだ。 大阪弁や名古屋弁、博多弁などのメジャーな方言は大丈夫だけど、全国的にあまり知られていない方言を使うと、読み手は困ってしまうのだ。
言われれば、大阪弁でも、「おいど」とか「おとがい」などの名詞を方言にされると難しいかなぁ。
ねぇねぇ、聞いて聞いて、 《チャウチャウか チャウチャウちゃうで ちゃうんちゃう (稲垣輝美・作)》 面白いでしょう。声に出して読むともっと面白いんだよ。
面白いけど、ある意味、高度ですね(笑)。(舌噛みそうだし) じゃあ、こんなのはどう? 《父のギャグ 納豆ゆうのは どうなっとーん (小宮礼子・作)》 どう? いい勝負でしょ! ひではるさんは、どちらがお好きですか?
うむ~。むむむむむ~・・・・
ま、まじめに聞いてないし。
おお! できたぞ! 《すまんのぉ 金ならあるで 銀行に》
それは「横山たかし・ひろし」やがな!!
(ハンケチを噛みながら)ああああ〜ぁ。
いかがでしたか? 次の講座は【誰にでも分かる川柳を作る】についてです。
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読み手の心を掴み共感させる、また、情景が写生できて、そこに物語のあるものこそ、良い作品といえます。 そのためには「読みたかったら読んで。そして意味を勝手に理解して。」という姿勢では、あなたの川柳は誰にも共感されず、静かに消えていきます。 共感される川柳を作る、それは作品(訴えたいこと)と読み手に“親近感という橋”を架けること。そう、この“橋”を常に意識することで、自然と共感される良い川柳が生まれてくるのです。 ちなみに、「よく聞くもの」「よく見る光景」など、皆さんの身近にあるもの、これらがすべて“橋”となります。生活の中の身近なことを、気取らず、飾らずに詠んでみましょう。

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