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ヒロコさん! ワシに川柳を教えてはもらえぬだろうか。 |
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いいですよ、ヒデハルさん。 それでは、簡単に川柳とはどんなものか説明しましょう。 川柳は五七五で詠む以外は、むずかしい制約はまったくないのよ。 だから言いたいことを五七五に凝縮させて詠む、それだけよ。 |
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ん? それだけ? |
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そうよ。 |
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じゃあ、同じ五七五に俳句があるが、どう違うのかの? |
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俳句は、季節を表わす季語や、「かな」「や」などの切れ字を必要とする制約がありますが、川柳にはそのような制約がないのよ。 |
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ふーん。自由に、何でも詠む、それが川柳なのですね。 |
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しかし、自由に詠めって言われても、何を詠んでいいのやら・・・・ |
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そうですね、具体的に言うと、俳句のように自然を詠んでもいいし、家族を詠んでもいいのよ。一行詩のように美しく恋を詠むのもいいかも。社会情勢や風俗を詠むのも面白いですよ。 もっと突っ込んで言うならば、人間の感情、喜怒哀楽を素直に詠めばいいのよ。 |
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では、今日あった嬉しいことや、昨日の腹が立ったことを、そのまま五七五にすればいいのですね。 |
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そうそう。 |
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では、早速、川柳を作ろうと思うのですが、何から考えればいいのかの? |
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まずは、詠みたいこと、言いたいことを見つけることね。このような川柳のネタを見つけることを「着想(見つけ)」というのですが、これがとっても大切で、この「着想」だけでも良ければ、秀作ができたと思ってもらってもいいぐらいなの。 |
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ところで、良い川柳とは、どんな川柳ですか? |
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そうですね、「誰もが出来そうで誰も出来ない」、という川柳が最高なんじゃないかな。それも誰にでも分かる平明な言葉でつづられた川柳がいいわね。句になった情況や感動を誰もが分かってくれる作品、そうだそうだと納得する作品が、良い川柳といえます。 |
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では、川柳作句の基本をまとめてみますね。 1)誰にでもわかる言葉で作る。 2)出来るだけ「悲しい」「美しい」といった形容詞は避ける。 3)七五調のリズムを崩さない。 4)無理をせずに、素直に感じたままを詠む。 5)自分の川柳が人に見られるということを意識する。ここまでは、わかりますか? |
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うん、だいたいだけど、わかった。 |
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はい。では、川柳の作り方に入っていきましょう。 |
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お、お願いします。 |
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同時に入選するためのツボも教えていきますね。 準備はいいですか? |
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は、は、はい。お、お、お願いします。 |
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では、実作の講座に入りましょう。 次の講座は【とりあえず川柳を作る】です。 |