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久しぶりに本の話をしましょう。

『オバマも救えないアメリカ』(新潮新書、林壮一著)という本を、ずっと以前に読みました。 世界最悪?(う~む、最近は中国のほうがヒドイかな?)の階層社会で苦しむアメリカ人の実像を、丹念に追ったルポルタージュです。物乞い、失業者、移民から元世界チャンプ、メジャーリーガーまで、40代の筆者による渾身のレポートです。

何しろ、数枚のレントゲンを撮るだけで500ドル(5万円強)かかるのがアメリカの医療です。救急車はモチロン有料。1万ドル(100万円)近い額がかかるそうです。

信じられますか?

「自己責任」の国です。健康保険に入るのも入らないのも、本人の「自由」です。無保険の結果、きちんとした医療が受けられなかったとしても自分の責任。人生の成功も失敗もすべて自分次第。自分の努力次第という割り切り方です。

従って、オバマ批判派は次のように考えます。 「幸せになりたかったら、必死で知恵を絞って、身体も使って働くしかない。弱者と呼ばれる人を救済することよりも、国がいかに潤うかを考えなければ。彼(オバマ)の政策は、合衆国の首を締める行為だ」と。

これが、アメリカ国民の本音です。建国250年弱(←川柳より歴史が短い!)にして、世界一の大国。その国の成熟度がコレです。

日本社会や日本文化との何たる違い!

かといって、オバマ氏が善なる人でオバマを応援すべし、などと考えるのも短絡的でしょう。もともと、2008年・2009年のオバマフィーバーは、眉唾ものでした(小生の見解)。少々演説が上手だからと言って救えるアメリカではなかったのです。病根は相当深いようです。

世界一充実した日本の医療制度にどっぷり漬かっている私たちからすると、信じられない話が満載でした。

本著を読み直して、改めてそう感じました。



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『オバマも救えないアメリカ』”にコメントをどうぞ

  1. QAZ on 2014年11月9日 at 7:55 AM :

    共和党の主張も理解できるし、共産主義の「働かざるは食うな」にも納得したり、自分の医療費が1割のままでいてくれと思ったり、生活保護者が何もかも無料なのに大きな矛盾を感じたり、病気で苦しくて生きるのが辛いのに無理に生かしておくのは医療費強奪だとか、老人からは税金取るなとか、子供の居ない人には年金呉れるなとか、絶対平和主義者や、この国は守るべき国と思っちゃいねえなんてほざく人も一旦緩急あればどこに逃げるのだろうかとか、原発反対だけどクーラーがんがん掛けたり、どうも自分が分からない。

    • 江畑 哲男 江畑 哲男 on 2014年11月9日 at 11:24 AM :

      はい、有難うございます。
      そのあたりが難しいところなんでしょう、きっと。
      人間、多くの矛盾や葛藤を抱えながら生きています。その矛盾や葛藤が、逆にまた面白いところでもあるのでしょう。
      それゆえ小生は、一面的思考には疑問符を打っているのです。

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