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読み終わって、暗澹たる気分になった。
日本の圧倒的大多数を占める善意の人びとは、この本を読んでいったいどう思うだろうか。どう感じるであろうか。
折しも香港の事態。読み終わった直後には、中国共産党の巨悪にとてもとても立ち向かうことは出来ないのではないか。勝ち目はないのではないか。そんな気分になってしまった。
ご存知のように、中国の人民解放軍は国家に所属する軍隊ではない。この点がきわめて重要。しかもふだんあまり意識されていない常識、だから困る。
要するに共産党の私兵。実質的にも制度的にも、中国共産党直属の軍隊なのである。著者に言わせれば、共産党のための「世界最大の私設軍隊」「プライベートな暴力装置」ということになる。
毛沢東は言った。「革命は銃口から生まれる」と。この言葉に代表されるように、共産党独裁の危機となれば、人民解放軍は容赦なく人民に対して牙をむく。オソロシや。
そういった人民解放軍の静態と動態を極めて興味深く解き明かしたのが本書であった。
いやぁ、こう書いただけでも気が滅入ってきた。あとは、アマゾンのブックデータの引用でお許しいただきたい。(筆者は、1972年生まれ。まだまだお若い研究者である。)

▽内容(ブックデータ)
鄧小平の「誤算」と「軍拡の底なし沼」とは――?
共産党独裁の「暴力依存」構造を解き明かす。

日本がいかに誠実な対応を取ろうとも、どれだけ経済的相互依存を深めようとも、中国共産党はこの先も軍拡を続けるし、いつか武力衝突に発展する危険性がある。それはなぜか――? 人民解放軍の分析を長年にわたり続けてきた気鋭の中国研究者が、一党独裁体制における政軍関係のパラドックスを構造的に解き明かし、対中政策の転換を迫る決定的論考。

●天安門事件後に日本がおかした「判断ミス」とは?
●毛沢東が解放軍元帥たちに仕掛けた「罠」とは?
●鄧小平の「改革・開放」における「設計ミス」とは?
●江沢民の「保身」が「軍事費の大膨張」を招いた?
●胡錦濤の「和諧社会」は、江沢民派に潰された?
●習近平の「反腐敗」は、「反薄熙来」「反胡錦濤」?
●解放軍と米軍の実力差は、さらに拡大する一方?
●「互恵関係」の維持は、中国の「軍拡」に直結する?



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