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このあまりにも過酷な現実を、「面白い」と言っては申し訳ないような気もします。しかしながら、掛け値ナシに「面白かった!」。
「面白い」という感想は、どういうところから生じるのだろう? 一つには、「知らなかったことが分かった」。そう、まさしく今まで知らなかった「お寺さんの実態」がこの本で分かった、のでした。筆者(水月昭道氏)は正直に、またリアルに僧侶の実態、主として金銭面をぶちまけてくれています。
お寺さんと言えど、仏門に帰依する僧侶と言えども、汚辱に塗れた俗世に生きており、資本主義社会の金銭を始めとする世俗の価値観から逃れることは出来ません。
筆者は、かつて「ワーキングプア」という言葉を流行らせたご本人、だとか。昭和42年生まれで、地方寺院の住職(浄土真宗本願寺派)。大学の先生を専任(常勤?)で務めておられた時期もあったようです。
まずは、出版社の内容PRから。
《「坊主丸もうけ」なんて、大ウソ!
坐禅すれども、念仏すれども、我が暮らし楽にならず……。
今、日本のお寺が危ない! 過疎化や仏教離れで檀家が激減、門を閉ざす寺院が続出している。「もう寺だけでは食べていけない」と嘆く兼業住職、金持ち寺院に出稼ぎに行く僧侶など、その現状は「坊主丸もうけ」とは縁遠い話ばかり。
ズバリお坊さんの収入は? 院号はなぜ高いのか? 檀家さんに知られたくないお坊さんの本音とは? 話題作『高学歴ワーキングプア』の著者にして地方寺院の住職がぶっちゃける、お寺さんの不都合な真実。》
とまぁ、過激なPRの文言デシタ。
小生「以前にも読んだことがある」と思い込んでおりましたが、勘違いデシタね。明日(11/23)の句会場がお寺さんということもあって、急遽近隣の図書館から借りて読み終わりました。
それにしても、面白いですねぇ~。(以下、部分的に箇条書き)
① 二昔前?と違って、僧侶が教員や役人を兼業するとという時代が不可能になった。(仰る通り。片手間で教員は出来ません。)
② 葬儀社の介在が、お布施のダンピングを呼んでいる。「お寺と檀家」の結びつきが希薄になった。
③ 例えば、本堂の建て替えをお願いしたいと思っても(見積もりは2億円)、檀家一軒あたり100万円の負担を求められない。
④ 東日本大震災後、寺社の再建が進まない。檀家の事情に加えて、「政教分離の原則」がかえって壁になっている(=行政から援助して貰えない)。
⑤ ガソリンスタンドの非正規雇用(兼業)に甘んじる独身の住職。お寺では食えない上に自由がないからという理由で、住職の息子が「跡取りを拒否」する実態も。
⑥ その住職の悩みもいろいろデシタ。その最大の悩みが「お金」だというのは、恐ろしくもリアルでありました。
……まさに「四苦八苦」の実態。
「四苦」は「生老病死」ですが、「八苦」は以下の四つです。
「愛別離苦(あいべつりく)」=愛する人と別れなければならない苦しみ。
「怨憎会苦(おんぞうえく)」=憎い相手とも会わなければならない苦痛。
「求不得苦(ぐふとっく)」=願うことがなかなか思い通りにならない不満や苦しみ。
「五陰盛苦(ごうんじょうく)」=この身であるからこそ生じてくる一切の苦痛。
もう一度、強調しておきます。
「面白かった!」と。



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