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前回の続き。
「和歌」も「短歌」も広義には同じ意味、である。
しかしながら、「古典和歌から近代短歌へ」という書き方をすると、意味内容が違ってくる。
「和歌」(と、あえて呼ぶ場合の)「和歌」とは何か?
① 漢詩に対する日本の歌(大和歌)
② 「和」の理念を体現した歌
(「和」の理念とは、人間関係を和らげるの意。『古今和歌集』「仮名序」にあるとおり

。後者が狭義の「和歌」。)
前掲の正岡子規は、和歌の世界を革新したことで知られる。
有名な『歌詠みに与ふる書』の中には、「迫りたる」調べについての言及がある。「迫りたる」調べとは何か? 古典和歌の優美さだけでは、近代が詠めないのである。世界の真実が詠めないと、子規は考えたのだ。従って子規は、大和言葉だけで短歌を綴ったりしなかった。漢語を採り入れた。カタカナを取り込んだ。当時、最先端のスポーツであった?野球も積極的に詠んでいった。
迫りくる列強に抗して日本文化の危機を感じていた正岡子規は、韻文の世界を革新することで新たなる歌の世界を切り拓こうとしたのだ。昔ながらの情緒・優美・優雅では、「迫りたる近代」は詠めない。そこで考えたのが「写生」という手法。「類型」や「伝統」に代わって、「生きたる現実」を詠んで「古典和歌」の世界からの革新を成し遂げたのである。

新刊『ユニークとうかつ類題別秀句集Ⅱ』(新葉館出版、2,000円+税)については、このような角度からもアプローチして欲しい。



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古典和歌から近代短歌へ(その2)”にコメントをどうぞ

  1. Y.とまと on 2017年11月28日 at 7:28 PM :

    こんばんは
    と、すると ユニークな題の並ぶ東葛の句集は
    韻文の世界を 革新しようとした正岡子規の試みに
    似たものが ある・・・とも、言える?のかな?![*/>ー。」・・・

    東葛川柳会(いつもナガラ)楽しかったです☆ありがとうございました。

    • 江畑 哲男 江畑 哲男 on 2017年11月28日 at 7:42 PM :

      おっ、おおお!!
      いやぁ、だんだん分かって参りましたねぇ。
      嬉しいです、はい。
      そういうことなんですよ、じつは。
      これからもどうぞよろしくお願いいたします。

  2. 大田かつら on 2017年11月29日 at 7:05 AM :

     おはようごさまいます❗とまとさんの書き込みを読んで、なるほど、、と、分かった次第です。江畑さんが「ユニークとうかつ」を読んでと差し出した心意が何かしら理解できました。イベント川柳や二時間講座など担い、能力以上のことを四苦八苦している現状です、、。こんなゆるキャラでバカぼん的私を最大限に活かすにはを考え、高齢者の多い講座などは終始笑いの渦に巻き込み、皆さんを楽しませて川柳へ引き込む、、。今の所はまずまずの方向付けにはなっています。
     「ユニークとうかつ」は、まだ全部は読んでいませんが、270頁「川柳の楽譜によるリズム論」は、興味深く勉強になりました。これからしばらくは、川柳力を養うためにこの本を活用させて頂きます。私も皆さんが言うチャーミングな先生から、中味の奥深い方向へ自己暗示かけながら研鑽したいと思います。遠隔地にいる川柳人を忘れずあたたかい眼差しを下さった江畑さんへ、ありがとう❗感謝❗頑張ります❗を伝えたいと思います、、かつらより

  3. 江畑 哲男 江畑 哲男 on 2017年11月29日 at 8:46 AM :

    有難うございます。
    大丈夫ですよ。情熱こそ最大のエネルギーです。
    頑張って下さい。

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