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      散歩コース

俵万智さんの歌集を数年ぶりに手にした。
最新の歌集は、『未来のサイズ』(KADOKAWA、2020年9月刊)である。

制服は未来のサイズ入学のどの子もどの子も未来着ている
隣席に『上司が壊す職場』読むこの男性は上司か部下か
「倍返し」「今でしょ!」「じぇじぇじぇ」「お・も・て・な・し」満開になる流行の森

などなど、俵万智風の詠みっぷりは健在であった。
折しも、コロナ禍。現代をどう詠んでいるか? コレが気になった。

最新歌集にはこんな作品が並んでいた。

朝ごとの検温をして二週間前の自分を確かめている
ドア、マイク、スイッチ見慣れたものたちを除菌しており儀式のように

えっ、これがコロナ禍の作品?
たしかに、万智ちゃん調は相変わらず。
詠み方はそれでいい。しかし、内容はコレでいいのか?
小生の感想。
いやはや、全く平凡。単に、《風景》としてコロナの状況を眺めているに過ぎない。スケッチをしているだけだ。
「万智ちゃん調」は変えなくてもよいが、作品からは人間的成長も思想的発展も感じられなかった(失礼)。
俵万智ちゃん。果たして、コレでいいのだろうか?

そう言えば、彼女が衝撃的なデビューを果たした昭和62年当時。
評者の一人が、こんなことを言っていた。
「ここからの人なのか?」、はたまた「ここまでの人なのか?」と。
そのコメントを思い出した。
今次コロナ禍にあって、韻文は何を伝えるべきか?
俵万智の最新歌集は、(やや逆説的だが)そんな課題も提起してくれている。
皆さんのご感想は如何でしょうか?

近所の公園



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これでよいのか? 俵万智”にコメントをどうぞ

  1. たむら あきこ on 2021年6月14日 at 10:14 AM :

    昭和62年でしたか。
    そのころ、幼児の息子を連れてせっせと歌会に出席していたのね。
    まだ川柳は知りませんでした。

    串本だったか?、そこに出席したとき、主宰の大学教授がこっぴどく俵万智(の歌)批判をしていたのね。
    その内容は、今日のブログにあるようなことを含んでいたのね。
    それから数十年が経過しているのですから。

    亡くなった後に評価が決まるけれども。
    そのとき、あっさり消えてしまわないように、歯ごたえのある?仕事をしていただきたいものですね。

  2. 江畑 哲男 on 2021年6月14日 at 7:55 PM :

    そうそう、俵万智さんデビューの時は、既成歌壇から激しい非難がありましたね。小生も覚えておりますよ。
    ちなみに、小生は角川準賞時代の万智ちゃんと交流がありました。万智ちゃんの短歌を授業で紹介、印刷・配布、生徒の感想をまとめて、万智ちゃんに送ってあげました。
    そうしたら、返事が来ました。
    その後、しばらく彼女と文通をする仲となりました。
    ……以下は、明日以降のブログにて。

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