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面白いかったですねぇ。
久々に「イッキ読み」しちゃいました。
『女帝 小池百合子』(石井妙子著、文藝春秋)。
一方、ココまで書くかという感じもいたしました。でも、前評判にあったような「えげつなさ」は全く感じませんでした。それより、さすがはノンフィクション作家というのが第一次感想です。じつによく調べております。ご立派です!
違和感を感じたのは、冒頭の章ぐらいかな。小池百合子さんの「顔のアザ」に触れていた部分(27ページ)。小生的に申し上げれば、このようなマイナスのプライバシーには触れるべきでないと考えておりました。しかし、読み進むにつれて、「あっ、コレは必要だったんだ」と思い返すに至りました。小池百合子という特異な人物の幼少期からのコンプレックスと、その対極にある物凄い成り上がり根性。双方を描くには、必要なキーワードであった。そう思うに至ったのです。
著書は言います。
《小池百合子ほど、自分の生い立ち、経験、経歴を自ら語り売り物にしてきた政治家もめずらしい》と。
そうなんです。
呆れるほどの、「尊敬」に値するほどの、ものスゴイ権力欲です。
以下、著者自身の言葉を借りましょう。
▽紅一点を好み、権力者に近づき、引き上げられたいと願う。その一方で自身と競合する女性を敵視し、社会的弱者への関心は薄い。
▽小池さんは4年前の都知事選で、「リーダーが女性になることで社会が変わる」「古い政治を新しく」「おっさん政治との決別」と叫んで当選しました。しかし、実際には、今でも「おっさん政治」の象徴である二階さんに庇護を求めて、恩恵に与っているのが小池さんです。まったく矛盾しているわけですが、誰も、それを問題視しない。
▽「古い男社会の偶像」として小池氏をみると、義理人情の二階俊博氏と人を切り捨てる小池氏、真逆の二人が上手くいく理由が見えてきます。

▽たとえば防衛大臣時代。当時の事務次官(例の守谷氏)はこんな逸話を明かす。初めての登省の際、女性自衛官たちが花束を渡して歓迎したところ、小池はそれが不満で「イケメンの自衛官を15人集めて頂戴」と要望する。そうして男性自衛官に囲まれた写真を撮り、PRに用いるのだった。
小池はかねてより、女性同士で集まることを避け、男社会の紅一点としてもてはやされようとしてきた。その習性が現れたエピソードである。男社会で活躍する私、これが小池にとって重要なのだ。

などなど、浅薄なマスコミが作り上げた女帝の虚像を浮き彫りにしています。
締めにもう一点。

小生、ココは絶対許せない! そう思った箇所がありました。
拉致問題に関わる部分でした。
……このくだりは、書いていくと血圧が上がりそうです。割愛して、ページ数だけ示しておきましょう(227ページ)。



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『女帝 小池百合子』を読む”にコメントをどうぞ

  1. 信ちゃん on 2021年1月11日 at 5:31 AM :

    こんな「予告編」的な事を書かれると・・・227ページを読みたいために探さなければならないではないですか、近くに「ブックオフ」(徒歩5分)があるんです、この手の本は販売数が多く、2度読みしないので、「ブックオフ」に回ってくるのです、210円位で買えると思うんですが、最近は「日本が戦ってくれて感謝しています」(井上和彦・著)を読みました。 (210円)

  2. 江畑 哲男 on 2021年1月11日 at 11:36 AM :

    久々の読書ノート。それを楽しみに見てくれている方もおられるようで、有り難いことです。
    そう、この手の本はブックオフがイイでしょう。書店と、古書店、図書館とネットを上手に使いこなしましょう。有り難うございました。

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