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お陰様で、台湾川柳会は2019/03/03、25周年記念大会を開催されました。当時の様子、ブログ長屋の新家完司様、たむらあきこ様、江畑哲男様でもすでに連日アップロードされ、厚く御礼申し上げます。

なお、本文も川柳マガジン五月号に掲載済ですが、ブログにも是非公開してほしいという強い要望?から、改めて掲載致します。小生にしては珍しい長文(約2500字)、お時間ある方はゆっくりご覧ください。

台湾川柳会25周年記念大会レポート~川柳が結んだ台日交流盛大に

 二〇一八年一月句会の後、大正十五年生まれの虎爺ちゃん、黄培根さんから、以下のことを言われた。

「僕は三〇周年ムリかもししれないから、二五周年記念大会やってくれないか。」

当会三〇周年と言ったら二〇二四年、その時虎爺ちゃんは九八歳になる。まだまだ皆さんが元気なうちに開催しなければと思い、二〇一九年三月三日を二五周年記念大会の日取りとして決めた。

そして、二〇一八年一月、熊本・川柳噴煙吟社の川柳教室、六月、柳都にいがた句会、千葉・東葛川柳会、東京・台湾協会、大阪・くわらんか番傘、広島・全国鉄道川柳人連盟大会、七月、秋田銀の笛吟社、札幌の同人、十月、国民文化祭おおいた、二〇一九年一月、東京・川柳マガジン十四字詩句会、鎌倉の同人等と回り、宣伝の旅に出た。

二〇一九年二月、本格的に句会の準備を始めた。選者、文台(脇取)、司会進行役、集計、受付、会場係など色んな仕事の割り振りをして、皆さんも積極的に助けてくれた。 

当日の句会参加者、日本側は、北は北海道から南は佐賀県まで十五都道府県、計四四名も来会し、台湾側はゲスト、会員合わせて二二名、計六六名の盛況とった。

団体で来られたのは、東葛川柳会江畑哲男代表が率いる十三名、川柳たましま社北川拓治代表が率いる十七名。大半は三泊四日の観光コースで、初日は移動日、二日目は観光、三日目台湾川柳会記念句会、四日目は帰国。中正記念堂、龍山寺、九份、十分の滝等の定番の名所回りや、日本統治時代のゆかりの地、台湾博物館、芝山岩、台湾大学もあった。もちろん小籠包、北京ダックなどのグルメもしっかり堪能されたそうだ。

このほか、大阪在住で台湾川柳会第一回から参加している生き証人、三村昌弘先生と、くわらんか番傘の一子様、夫婦で参加された。台湾から一番遠い札幌からの小沢淳様、鳥取県の大山滝句座の新家完司様、和歌山のたむらあきこ様、大野風柳主幹率いる柳都川柳社を代表して来られた新潟の細井吉之輔様、黄金のはかま姿で来場された大阪の上野楽生様、台湾から一番近い佐賀県の真島美智子様、真島久美子様、そして、一般財団法人「台湾協会」(五〇年間日台との友好親善交流を務めてきた法人)の森田高光理事長も駆け付けた。

記念大会の会場はいつもの句会場所・台北市中心にある国王大飯店。出句はすべて事前出句で、締切は二月二七日とした。いつもの同人七五名に、句会参加者を加え、合計九七名の出句になった。

開会は十一時三〇分、選者が共選している間、退屈しないように参加者による一人五句の互選も行った。昼食を取りながら、十四時十五分、選句時間終了。

披講の前、台湾協会から長年の川柳活動を讃え、感謝状の贈呈が行われた。賞状の受取人は三村昌弘先生にお願いした。

 披講は、日本側、北川拓治先生、江畑哲男先生、台湾側、李錦上先生、廖運藩先生。披講に先立ち、北川先生は当会九〇歳以上の会員にメダル?!を、また来会者全員に記念タオルを贈呈した。江畑先生は「近くて近い台湾と日本~日台川柳交流句集」を手に、廖先生が執筆した初代頼天河会長の話を紹介し、日本語の造詣の深さに堪能されたと語った。李先生と廖先生は九〇代ながら歯切れの良さで、てきぱきと熟された。

 披講の後は互選の最高点句の発表と、当日題の杜青春による”義理と人情”の謝選。そして、来会者全員への手土産として、小生の著書「川柳作家ベストコレクション 杜青春ー炎天下台湾全土焼芋化」(新葉館出版)を謹呈した。最後は記念写真で和気藹々の雰囲気で十六時にて閉会した。

懇親会十七時よりスタート。場所は国王大飯店から徒歩五分のオークラプレステージ台北。懇親会は三村昌弘先生の乾杯の音頭で開会、普段日本でも名前しかわからない柳豪たちが、まさか台湾での再会ですっかり打ち解けた。当会最高齢の高薫様は「台湾たのしや」の歌詞を全員に配り、みんなで合唱した。そして昭和二年生まれの李錦上先生は日本の昔の歌をアカペラで披露してくれた。締めくくりは三十周年の再会を誓い、杜青春の三本締めで閉会した。

思えば二〇一四年二〇周年の時、当時八〇代の爺ちゃん婆ちゃんも、二五周年では九〇代前後となった。今後ますます長寿と健康で過ごされ、中堅・若手会員も増やして二〇二四年、皆様と共に三〇周年を迎えたいと切に祈念した。

 

台湾川柳会二五周年記念大会

出 句 者 九七名(うち、日本から七九名・台湾から十九名)

句会参加者 六六名(うち、日本から四四名・台湾から二二名)

 

一、各宿題の三才(共選)

宿題一、飛ぶ

岡山 川柳たましま社 北川拓治代表選  脇取 牧野ねえね

人 空を飛ぶ夢は妻にもっていない     茨城 松本晴美

地 水たまり飛んで明日を予約する     茨城 海東昭江

天 どこまで飛んでも父の子で母の子で   岡山 牧野ねえね

台湾川柳会 李錦上先生選       脇取 牧野ねえね

人 跳び箱が飛べず仮病の体育日      台北 頼とみ子

地 野球では打てずテニスでホームラン   東京 丸山松枝

天 浮き足で大地飛び立つパスポート    岡山 村下おさむ

宿題二、自由吟

千葉・東葛川柳会 江畑哲男代表選    文台 真島美智子

人 二センチ縮み空が二センチ遠くなる   岡山 大石洋子

地 琢玉の酔牛に乱魚の絆         大阪 上野楽生

天 ハヤブサが小さな星とキスをする    千葉 上条善三

台湾川柳会 廖運藩先生 選       文台 真島久美子

人 吊り橋のロープたたいてから渡る    茨城 小島一風

地 定年は自分で決める小商い       東京 丸山松枝

天 恙なしと書いた余白のなみだ痕     秋田 伊藤のぶよし

 

二、各宿題の最高点句(互選)上位三句 〇の数字は得点

宿題一、飛ぶ

⑩飛んで行く翼がほしい拉致家族       茨城 小島一風

⑩まだ飛べる羽根を繕い風を待つ       岡山 中藤よし子

⑬ご自由にと羽を二枚呉れた亡妻       大阪 上山堅坊

宿題二、自由吟

⑩毒舌に温い眼差し添えてある        岡山 鈴木陽子

⑪妻二階ラインよこすな家の中        東京 多摩川さんぽ

⑮今日が好き今日が一番若いから       千葉 上西義郎

 

三、当日題「驚く」 杜青春 義理と人情の謝選

秀 花嫁は驚くなかれ四十五歳         台北 高 薫

秀 知っていたそぶりは見せぬサプライズ    千葉 江畑哲男

秀 ふりむいて大きな音を確かめる       岡山 北川拓治

秀 安かった筈と驚く請求書          台中 李錦上

秀 初鏡皺の深さに一驚す           台北 廖運藩

人 突然の猫撫で声で後ずさり         岡山 中藤よし子

地 ビックリや平成生まれ歴史なり       台北 小島依草

天 この俺が八十八まで生きるとは       大阪 三村昌弘



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日台の輪を拡げてくれたカワヤナギ”にコメントをどうぞ

  1. 上野楽生 on 2019年6月24日 at 6:29 PM :

    25周年大会のご盛会、改めておめでとうございました。
    青春さんは、川柳もうまいですが、文章もさすがですね❗
    また、大会での司会進行はユーモアとウィットに富んで最高でした❗
    台湾のスーパースターに乾杯❗

    • 杜青春 on 2019年6月25日 at 9:57 AM :

      楽生、25周年大会、黄金の袴はとても素敵ですよ
      また遊びにきてくださいね

      ところで、例の日記 終刊は淋しいですね
      ハイフォーバーの発刊楽しみにしております

  2. 太田 紀伊子 太田 紀伊子 on 2019年6月25日 at 7:35 AM :

    杜青春様
    台湾25周年大会のご盛会おめでとうございました。よく頑張られました。琢玉さんと今川乱魚師のきずなを思い出しました。乱魚師は体調崩されてからも句集を編まれました。中川たけし会長時代のこと思います。
    歴史の巡りは早いです、青春さんの月報にいつも心打たれています。今回は参加できず失礼いたしました。紀伊子

    • 杜青春 on 2019年6月25日 at 10:00 AM :

      太田様 いつもありがとうございます
      乱魚さまも仲川さまも大変お世話になっておりました
      電子書籍版の話ですが、25周年記念の一環として
      乱魚先生編「李琢玉 酔牛」を改めて電子書籍出版致しました

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