「川柳作家ベストコレクション 勢藤潤」シリーズ(88)
ここまで3回続けて完司先生に取り上げて頂いた母の句を紹介してきましたが、拙著にある句でこの写真の句を載せなかったら天国の父母に叱られそうです。子供は元来両親に対しては素直にはなれないもので、私も両親に感謝の言葉を発した記憶はありません。亡くなって、もう言えなくなって初めて素直な感謝の念が湧き出てくるのだと思います。私も二人の息子からは勿論のこと、娘からも「ありがとう」などと聞いたのは結婚式の時だけだと思います。まあ、結婚式の言葉はセレモニーでしょうが…。
家の前の公園のあやめ(菖蒲?)が綺麗に咲き始めました。花々の世話をされている方々には感謝感謝です。
亡き父母に言い忘れたなありがとう 潤
・ STAY HOME
お父さんが亡くなってから、誰かを亡くすことが本当に怖くなったよ。
そして「父の句」を読むと泣きたくなる。
「なくして初めて気付く」なんてよく聞く言葉だし、分かっていたはずだけど
それでもお父さんに伝えたいことはいっぱいあったなぁ…
逆に、お父さんから私がもらった最後の言葉が「ありがとう」だった。
会いたいねぇ…。
うんうん、泣かせてくれるねえ。
真島家は川柳で強い絆があるから余計だろう。
清弘さんに頂いた雅号「潤」を大切に精進するよ。
また、叱咤激励をお願いします。