川柳マガジン編集部編
課題別秀句集
「川柳歳時記 五」
が、ついに刊行された!
課題索引のページを開いて、これまで歳時記と印象が違っていることに気づく。
所々、活字が躍っているように見えるのだ。
この現象、所謂「珍しい課題」の掲載率が高くなっているからであろう。
これは編集の意図か、全国結社の傾向か、定かではないけれど、
作句者が携行し、作句のヒント、類想・同想のチェックに使われるだけでなく、句会運営者の課題決定時の参考として、活躍が見込まれる一冊に仕上がっている。
作句者、愛好者の携行は勿論のこと、五十音順、いろは順と、毎月の課題決定に頭を悩ませておらせる、句会運営スタッフの方々は必携だと思う。
大袈裟だが、各吟社・勉強会に一冊といっても良いだろう。
実は、人間の数より言葉の数の方が少ないのである。
故に、冒険をしなければ、課題はマンネリに陥る。
新しい着想、表現、修辞を開拓するために、新しい切り口の課題が求められる。
「川柳歳時記 五」は、次の時代を望む鏡でもある。
ぜひ、お手に。