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多くの駅で、エスカレーターを使用中の人々に向けて放送が流れているのを御存じだろうか?
スーパーやデパート、ホームセンターでも混雑時には流れることがある。
「エスカレーターを駆け上ったり駆け下りたりしないようにしましょう」
という意味合いのものだ。
西日本と東日本で、エスカレーターの左右開けが違うという面白い現象がある。
よく知られていることだが、エスカレーターという機械からしたら「止めてくれ!」というところだ。

駆け上がったり、駆け下りたりすることは、瞬発的な荷重がかかるので、機械にとって良い事ではない。
そして片側だけに人が乗ることも、ベアリングの事を考えれば偏った摩耗につながるのだから良くない。
エスカレーターはその長さにもよるけれど、エレベータが足元にも及ばないほどの人数をコンベアー式に運んでいる。
その強度や安全性には相当の余裕を持たせてはあるが、片側に静的荷重、その反対側に動的瞬発的荷重が恒常的に掛かることは、機械を痛める行為に他ならない。

定期検査での偏った部品の減りや交換は、製造者、整備士からすれば哀しい事だろう。
片側を開けるのは急いでいる人のための「マナー」らしい。
だから外国人の人たちが並んで立って塞いでしまうと、声を掛ける人もいるようだ。
急ぐなら、階段を使った方がいい。
エスカレーターは「歩かなくて済む」道具であって、その上を歩いたり駆けたりすることで「早く移動する」道具ではない。

人は、正しいことを正しく行うとは限らない。
非合理的であっても、自然発生的に「マナー」と認識されれば、正しくないことでも正しいことになる。

合理性だけが物差しではない。
面倒な技術でも皆が使えはスタンダードになる。
どんなに合理的でスマートな技術が後発してきても、一度席巻してしまったシェアを奪い取ることは難しい。
多数決が、間違った事柄を支持し続けることもあるのだ。

正に「けったい」で「こっけい」、だから「おもしろい」



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エスカレーター”にコメントをどうぞ

  1. 齊藤大柳 on 2017年11月24日 at 8:48 AM :

    全く同感です。
    若いときから言いたかったことの記事に触れすっきりです。

  2. 佐藤 千四 on 2017年12月3日 at 7:28 AM :

    おはようございます。
    よくぞ言って下さいました。誤った常識が氾濫し信じて疑わない平凡な大衆。その一人として反省しきりです。

  3. 松橋 帆波 松橋 帆波 on 2018年11月26日 at 11:17 PM :

    齊藤さん、佐藤さん、コメントありがとうございました。
    対応ができず、申し訳ございませんでした。

    お二方の、コメントで、
    「けったい」で「こっけい」な事柄を見つけ、気付く気持ちを、
    これからも忘れないで行こうと思いまし。

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