鶴彬という川柳作家をご存知でしょうか。日本が戦争へと突き進む中、貧困と反戦を詠み、治安維持法違反で逮捕、拘留中に病死しました。苛烈な言論統制の末にあったのは・・・。ななじゅうきゅうねん前のきょう破滅的な戦争が始まります。
2020年12月8日、東京新聞朝刊は、開戦の日に考えるのサブタイトルで長大な社説を掲載しました。
以下、鶴彬(つるあきら)の生い立ちと当時の社会情勢の記述、
万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た
手と足をもいだ丸太にしてかへし
胎内の動きを知るころ骨(こつ)がつき
の代表句を紹介したあとで
タイトルも575にした意図を述べます。
さらに、滝川事件と学術会議への人事介入を並べ、戦争の惨禍を二度と繰り返さない決意の重みを強調し、論文を閉じています。
翌日の同紙の一面は、開戦の日 供出の半鐘帰る のタイトルで 川崎市の寺 遍照寺に半鐘が返還されたことを報道しました。 写真をご覧ください。
ねんきん川柳友の会のメンバーが東京新聞12/8付社説の切り抜きを披露してくれました。「鶴彬/獄死の末に/ある戦」まさに見出しから5・7・5の川柳ですね。みんなで読み合わせました。その2~3日前につつじ吟のNさんから、もえぎ色の(鶴彬入選句の栞)が届きました。募集要項は「現代を鋭く風刺した、新しい感覚の川柳」で454句もの応募があった由。大賞は「傷口は開いたままの汚染水(霜石)」。 ↑ の社説をコピーし、欠席者もふくめてみんなで回し読みしようと思います。私たちは日増しに足腰不調で、例会会場に来ることさえも大儀だ、そこにコロナ感染の危機と重なり退会する方もでました。やっかいなコロナめッ!
コメント有り難う御座います。新聞でも、テレビでも、良い内容は共有し、拡散したいものですね。コロナは猛威を奮っていますが、
人類は新自由主義も、やがては資本主義も乗り越えて行く気配さえ感じます。