標記句会を1月13日に行った。参加者は、星野睦悟朗、竹中たかを、横澤七五、黒崎和夫、田口もとい、宮崎正男、宮崎一子、石原惠美子、田島悦子、簗瀬みちよ、湯本良江、勢藤潤の12名、欠席投句は天野敏香、滝沢博美、大沢覚の3名。相変わらずの楽しい句会だった。句会の結果は、
「育てる」 田島悦子 選
佳作
イクメンが会社の方が楽と言う 睦悟朗
育て上げた会社手離す辛い背な 良江
貧乏がみんなよい子に子沢山 たかを
歳月と樽が育てているワイン たかを
枯渇する愛は水やり忘れてる 一子
孫にまでしっかり脛を齧られる 睦悟朗
アバターにゴリラ飼わせる絶滅種 和夫
だらしない我を育てる子の力 良江
秀作
リハビリで育て上げてる自立心 七五
薄い髪ワカメを食えとイジられる 覚
楽しみに育てた子等は皆カエル もとい
特選
被災地へ絆深める雪が舞う 七五
軸吟
平和ボケ自由飽食から悪事 悦子
「ひとり」 星野睦悟朗 選
佳作
妻の留守レンジでチンのひとり鍋 敏香
長旅の終りひとりでワインなど 惠美子
寡婦ばかりウッカリ寄れぬ隣保班 もとい
仲の良い家族の中でふとひとり みちよ
淋しさに馴れてひとりの飯を食う 七五
ひとり旅安否確認するスマホ みちよ
ひとりでは怖くて飛べぬ水溜まり 惠美子
理解者に会って独りの殻破る 良江
秀作
引っ付き虫振り切りひとり旅の空 博美
ひとりじゃない一番星が光ってる 博美
咳をしてオレ放哉になっている たかを
特選
帰る場所あって楽しいひとり旅 敏香
軸吟
ママさんのボヤキ肴に独り酒 睦悟朗
(勢藤潤 記