4日土曜日に高崎句会を行った。今回の参加者は、田口もとい、竹中たかを、星野睦悟朗、簗瀬みちよ、田島悦子、横澤七五、天野敏香、康永守一、康永京子、石原惠美子、勢藤潤の11名、欠席投句者は宮崎正男、宮崎一子、滝沢博美、亀山夕樹子、大沢覚、山津隆雪、湯本良江の7名でした。
「ひとり」 田口もとい 選
佳作
飲み仲間声をかければ僕ひとり 守一
想い出をまた一人消す住所録 睦悟朗
硬券にパチリと鋏旅ひとり たかを
それぞれの趣味へ家庭内別居 睦悟朗
モテすぎる才色兼備まだ独り 覚
幼子のひとりあるきにある未来 悦子
今一人電話をしてとラインする 隆雪
ひとりじゃないあなたの好きな花ゆれる 博美
秀作
ひとりでは怖くて飛べぬ水溜り 惠美子
政策にほんろうされるひとりっ子 一子
老々の先で待ってる一人旅 七五
特選
春うららお独りさまの大欠伸 惠美子
軸吟
咳三つしたら一人になった僕 もとい
「育てる」 簗瀬みちよ 選
佳作
悪の芽を育むフィリピンの牢屋 たかを
テーブルの豆苗今朝のお味噌汁 夕樹子
トリカブト漢方薬へ育ててる 覚
動物の子育てにない虐待死 悦子
十月十日ゆっくりママになるお腹 隆雪
始まりは精子と卵子出会う旅 隆雪
神様が赤ちゃんポストへも慈愛 たかを
金魚すくい飼育係はお婆ちゃん もとい
秀作
オバチャンが母と同義語育て親 一子
子供等が育てています父と母 博美
育休にリスキリングもしろと無茶 睦悟朗
特選
背を見せて育てた子等はみな妻似 もとい
軸吟
ロック聞かせ元気なトマト育ててる みちよ
(勢藤潤 記)