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川柳マガジン茨城句会 9月例会報告
2009年9月28日(月) 取手市福祉会館
参加者 13名   児玉幸子 鈴木広路 興津嵐坊 本荘静光 木村昭栄 山口幸
          大谷仁子 坂倉敏夫 岡部洋子 高橋まさ 中村裕子
          (世話人) 太田紀伊子  林比左史

 当月は開催が前週のシルバーウェークの関係で第4月曜日開催となった。5週間ぶりの顔合わせであるがみなさん元気に暑い夏をクリアしたようだ。今日は土浦から中村裕子さんが参加してくれた。今後レギュラーメンバーになってくれることを期待したい。暑い日が時々あるが空気はすっかり秋。利根川の河川敷もススキがゆれ赤とんぼが飛び交う。
敬老の日があった先週、ご参加のみなさんの地区でもいろいろの高齢者を敬う行事があったようでその話題で盛り上がった。句会では3分吟「一服」を山口幸さんの選、4分吟「稲」を木村昭栄さん、宿題「マスコミ」を坂倉敏夫選ですすめた。サロンでは新家完司氏の「課題吟(2)」を教材に太田紀伊子世話人解説で勉強会を実施した。以下句評会より。

知ったふり知らんふりする妻の知恵      岡部洋子
 円満でいい家庭だから生まれた句。妻のずるさを詠んだ、奥さんの小利口さを詠んだ。妻は都合が悪くなると知らんふりをする。妻がするから平和なのである。妻の知恵を夫の知恵と詠み変えてもおもしろいとの意見あれど夫がするとムードも怪しくなる。

古いのはちゃんと再生脳のメモ        本荘静光
 若い頃覚えたことは記憶装置から再生が可能なのに最近入れた記憶を容易に呼び戻せない。記憶を再生できなくなってどうしようと考えてしまうことがある。古いものしか作れない、使い捨てはやめていいものはとっておこう・・・そんな解釈も。

朝顔の意地じゃ登れぬ蜘蛛の糸        大谷仁子
 昔学校で先輩たちが上演した芥川龍之介の「蜘蛛の糸」という演劇が強烈な印象として残っている。蜘蛛の糸によじ登り地獄からの脱出を試みた民衆。蜘蛛の糸では所詮持たないだろうが句から受けるフィーリングがいい。作者の作句背景とは若干異なったが。

若い気でいるのに歳を書かされる       山口 幸
 高年齢を書かされるのはイヤという人と高齢になったその数を書くのが爽快という人に分かれた。投句でも年齢を書かせる吟社があるが何の目的で書かせるのか問うてみたい。

我が家では妻政権を渡さない         木村昭栄
 そうです。民主党政権になっても家庭の政権は妻が握っているから平和が続くのです。

宿題「マスコミ」  坂倉敏夫 選
スクープを掴み番記者トップ記事    鈴木広路
マスコミは江戸にもあった赤穂義士   本荘静光
政治より麻薬優先ワイドショー     木村昭栄
すりへった神経になおマイク向け    中村裕子
マスコミに追われる程の事も無し    大谷仁子
ユーロテレビひと味違うニュース見せ  本荘静光
私生活追いかけ回すパパラッチ     鈴木広路
悲しみも構わず囲むカメラマン     山口 幸
マスコミは鵜の目鷹の目蜜を追う    高橋まさ
日米のチェインジ派手にマスメディア 太田紀伊子
人 石川遼だけを追ってる視聴率    林比左史
地 マスコミが煩いなんてカッコつけ  山口 幸
天 マスコミはこれしきの事騒ぎ立て  高橋まさ
軸 六百の世帯で決める視聴率   



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