参加者9名。途中から8名の勉強会は、炬燵を囲んだ親戚の集まり状態で、「何の気兼ねも要りません」雰囲気での進行となりました。
☆合評会から抜粋
君は逝くオーボエいまだ鳴りやまず
オーボエの音色から、沈み行く夕日のイメージを出したかった作者の想いとは裏腹に、読み手側のほとんどが(追悼句)と感じておりました。
点と線繋いで生きてきたスリル
(点と線)だけで充分にスリルではないか?に作者は課題がスリルだったもので・・・ (点と点)ではどう?に作者は、勤務先の長さを表しているので、点と線であるとのこと、点と線繋いで生きてきた履歴 こうなれば、スリルから離れるし、さてさて・・・
居酒屋のコップもしもに花が咲き
居酒屋だから、コップは不要ではないか? 月並みの句の分野でしょうの意見が多かったようです。
富良野から薄むらさきのラブレター
綺麗過ぎてつまらないとか、富良野を消して、(薄むらさきのラブレター)の部分を生かせば、大化け出来るような予感とかの意見が沢山ありました。
☆句会(ぴったり)
特選
割れ鍋にとじぶたらしくぐつぐつと 山中あきひこ 真理子 選
ファスナーは葉を食いしばる形して 山中あきひこ 孝志 選
互選
5点句 店員が正しく僕を値踏みする 居谷真理子
☆即吟(印象吟・写真参照・上下に揺すって一句)互選
定まらぬ道をさがして春の宵 山中あきひこ 4点句 甲
ゆきやなぎ揺れて女は振りむかず 居谷 真理子 4点句 乙
8人の互選でまったく五分五分の勝負となりました。
持ち点が2点あるので、上記の両方に投票した方が有るかなと調べてみたら、ゼロ。 つまり甲に投票した方は乙には投票せず、乙に投票した方は甲に投票していない。ちょっと面白い結果が出ました。
ともかく、山中あきひこさんが大活躍の一日で、天敵とも言えるお菓子をてんこ盛りでお持ち帰り願いました。お孫さんとの交際費の一部にでもなれば幸いです。
☆番外
ぴったりと蛸に背中に抱きつかれ
蛸を突きに行った海で、蛸の反撃に遭い、背中に張り付かれ、命からがら陸に上がった相方を救ったという尚遊さんの話に、場内爆笑・・・ 死に掛けた話はどこでも面白いもので、桂枝雀という落語家が,(笑いの原点は、緊張の緩和)と説いておりました。
ユーモア句の作成の参考になるかも・・・