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川柳マガジンクラブ茨城8月例会
平成23年8月22日(月) 取手市福祉会館
参加者  12名  大谷仁子 木村昭栄 山口 幸 岡部洋子 浅野ゆき子 葛西清
本荘静光 高橋まさ 坂倉敏夫 中村裕子 世話人(林比左史 太田紀伊子)

 8月の半ば猛暑日が10日ほど続き日本列島ぐったり。おまけに東日本の地震の余震が相変わらず脅しをかけてくる。ここ2,3日は涼しさが戻ってきているが。今日も句会が始まる頃は雨が降っていた。記録的な円高、リビアの政変、日本での首相交代の動き、原発問題と課題は山積み。秋の到来とともにすっきりした季節を迎えたい。本日はレギュラーメンバーの揃い踏み。恒例即吟、3分は山口幸選で「短」4分が「螢」で木村昭栄選。宿題「余裕」は葛西清氏の選。サロンでは結社対抗川柳大会の第1回、2回作品の句評会。投票方法等の確認もする。もうひとつ、「下五の止め方」をおさらいする。

嫁色の息子も孫も帰らない       岡部洋子
 最近の事例では放射線を浴びた出荷OKの野菜も関東産のものは食べず嫁の実家の関西地方から取り寄せているという。福島県への用事も嫁のひとことで立ち入り禁止。息子が「マスオさん」になって家庭円満なのかもしれない。息子の親はじれったい。

まだ女猛暑日なれど脱ぐ限度      高橋まさ
 猛暑日の女性の服装が気になる殿方。クールビズで外から見ても失礼でないファッションが出来ているがそこを気にするのが「まだ女」。家族構成によってもちがうであろうが暑い時はだれも同じはず。周囲にも気を遣って「脱ぐ限度」を弁えてもらいたい。

フクシマに空が消えたという智恵子   林比左史
 かって本当の空が福島にはあった。今、福島は「フクシマ」と化しイメージの悪い世界の「フクシマ」になってしまった。7万人の人たちが流浪の民となってしまったのに政府は何をやっているのか。謝っても土下座しても許されないことである。

プライドを修理に出して生き直し    山口幸
 いくつになってもプライドは保持したいもの。そこに生き甲斐もある。ただプライドも変化するもの。あるいは衰退するかも。時々は修理というがどんな修理方法があるのか。
修理をすれば戻るという保証もない。映画女優のE・ティラーが思い出される。

素晴らしい弔句思わず拍手する     本荘静光
 拍手はできないが弔辞でもあてはまる。名弔辞集を読んだことがある。弔辞を読まれるためにこの世に生を受けたかと思われる著名人がいることを知った。
川柳マガジンクラブ茨城句会秀句
平成二十三年八月二十ニ日

三分吟「短」山口 幸 選
人 何事も早めに決めて損をする    葛西清
地 ミニスカート大根足が元気出す   岡部洋子
天 短冊の願いそろそろ叶うころ    浅野ゆき子
軸 笑いあり呆けも防いで五七五 
  
四分吟「螢」木村昭栄 選
人 甘い水有るのか螢迷ってる     高橋まさ
地 螢には世界を照らす役目あり    葛西清
天 清流に集るホタル水鏡       山口幸
軸 ベランダの螢深夜になると消え       
   
宿題「余裕」葛西清 選
人 本裁ちの晴着試着の七才児     高橋まさ
地 妻のことオイと呼んでる友の前   山口幸
天 風を読み一歩も二歩も引いておく  岡部洋子
軸 何もかもゆっくり聞いて腹括る



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