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夜の黙ぎょうさんいてるちちろ虫  京都市 森光カナエ
 〈評〉「ぎょうさん」が生きている。「黙」は「しじま」。俳句と川柳の境界があいまいになってきたといわれているが。この句、夜の黙のなかで鳴きしきる虫の声まで聞こえる。

相対的安値で安売りのサンマ  岩手県 佐々木清志
よしひでがひでよしになる令和の世  東京都 滝川 養生
ひな壇にのぼる女雛が少なすぎ  宮城県 高橋  敏
自助共助ついでのように公助入れ  群馬県 氏家  孝
無派閥が派閥の影に操られ  札幌市 鈴木 英雄
だんだんと距離が縮まる立ち話  神奈川県 都留あき子
目に見える恐怖と目に見えぬ恐怖  福岡県 佐々木礼子
順調に減っております預金額  広島県 北村 善昭
コロナ禍に藤井聡太の日本晴れ  東京都 高科 謙称
フリーダイヤル悪党もアミを張る  千葉県 田尾 八女
百歳も独り暮らしも増えてゆき  福島県 佐藤 隆貴
検証もせず垂れ流しするメディア  広島市 山根  智
ちょっと秋ちょっと嬉しいウォーキング  堺市 大田 孝夫



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