
改訂版
幸せの風を求めて
西まさる
日本初で日本最大の民営の弱者救済所。のべ1万5千人もの社会的弱者を救済、収容していた榊原弱者救済所。 榊原亀三郎は元侠客。彼が社会事業の巨星・金原明善と知り合い、弱者が生きる場のない世の不条理を知り、改心、一転、人生をかけて慈善事業を始めた展開は、事実とはいえドラマチックである。

低学年児童向けの絵本。読み聞かせ、語り継ぎたい。
いばりんぼうのカメ
文・西 まさる/絵・スギウラフミアキ
「やさしいことは弱いことではない」「ひとにやさしくできることは、強いこと」。
そんなメッセージを込めた秀逸な絵本。いっけん教訓的で社会性をもった内容も、やさしい絵によって、子どもたちの心にふかく届く。実話「幸せの風を求めて-榊原弱者救済所」を下敷きにした低学年児童向けの絵本。

40分で分かる榊原亀三郎
榊原弱者救済所物語【DVD】
西まさる脚本監修
奇跡の村で数万人を救った感動の実話!
榊原亀三郎は言った。
「人間、産まれ落ちた場所で一生が決まります。お城で産まれりゃ、若君。大店の座敷で産まれりゃ、若旦那。貧乏人の土間に産まれた連中は、一生、腹を空かして生きるしかないのです」。
「そんな連中は腹を空かして悪の道に入る。それを止めることはできるはずです」。
「この世に、一人の孤児もいなくなり、努力しても飯が食えない人間が、一人もいなくなるまで、私は救済事業を続けます」。
これは、“新しい理想の村”の実話である。