川柳家のための誹諧武玉川 初編
編著者: 尾藤川柳
A6判ソフトカバー・128頁
ISBN978-4-8237-1063-6
川柳家のバイブル「誹風柳多留」の手本となった「誹諧武玉川」は、江戸座誹諧の指導者だった慶紀逸(けいきいつ)が編者となり、1750年に初編が刊行された。本書は2021年5月8日に慶紀逸没後260年をむかえた記念に刊行。川柳に先立ち、川柳という文化の発生に大きな影響を与えた「誹諧武玉川」初編を編者・尾藤川柳が全句を現代訳にし、さらに「武玉川」が起こった歴史、十四字(十四字詩)の基本形式の解説を掲載、この一冊で十四字詩の基本が分かる好著。川柳公論叢書第5集②
《津浪の町の揃ふ命日》
《何かにつけておとこ兄弟》
《背中から寄る人の光陰》
《納豆に抱れて寝たる梅の花》
《夕立に思ひ切たる舟のうち》
《嘘をつけとの大三十日来》
《祭が済てもとの明店》
《冬籠独口利く唐本屋》