平成に生まれた最高の一句
編著者: 川柳マガジン編集部
文庫判ソフトカバー・304頁
ISBN978-4-86044-999-5
名句は永遠に不滅なり。
日本が生んだ誇るべき短詩文芸・川柳。
時代を超える名句を「令和」に継承するべく、平成の30年間に詠まれた川柳の秀逸作品を1冊にした会心の一句集。現在活躍する日本全国の川柳作家および海外在住の川柳作家の1012句に加えて、川柳結社が推薦する「平成のベスト川柳」51句を掲載。
川柳は「時代を詠む」文芸とも「人間を詠む」文芸とも言われる。平成の30年間で私たちの暮らしや社会や劇的に変化したが、どんなに時代が変わっても人間の本質そのものは変わらないことを本書の「川柳作品」たちが教えてくれる。
奇しくも改元前年の平成30年は、文芸名の元となった初代柄井川柳生誕300年の節目だったが、江戸時代に生まれた名句集「誹風柳多留」が時代を超えて今に川柳を伝えるように、本書も平成の柳多留となって令和へ継承され、時代を超える作品集となる。完全保存版!
だんだんと百年生きる気にもなり 平間大恵
雲ひとつない青天で恥ずかしい 安藤敏彦
回り道した分花もたんと見た 佐藤千四
虹だよと庭であなたの声がする 岡本 恵
健さんになって出て来る映画館 石川和巳
佳人薄命きっと早死してみせる 小林かりん
飲みなはれあんたの金で好きなだけ 井丸昌紀
尊敬をしますと言われ手が出せぬ 片山 忠
上の子は足だけ母にふれて寝る 丸山弓削平(弓削川柳社)
人生は別れぞパピーウォーカー 堤 日出緒
アメリカも住めば都の今となり 石口 玲