川柳作家ベストコレクション 今田久帆
―ワンピース足りぬパズルに悩む日々
編著者: 今田久帆
ISBN978-4-86044-964-3
C0292 \1200E
新書判ソフトカバー/96頁
人生には光と影が寄り添っている。光が強ければ、より濃い影が生まれ、常に傍にいる。その対比により実体がより鮮明に浮き上がることがある。
「ひょっこりひょうたん島」の頃から、氏のユーモアとやさしさ、そしてどんな状況でも挫けない子どもたちの明るさに心を奪われた。その作家である井上ひさしさんの言葉を座右の銘として、今も五七五に苦悩し、楽しんでいる。
むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
ゆかいなことはあくまでゆかいに (柳言より)
短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳!
47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。
静岡を代表する川柳作家・今田久帆の渾身の作品群!
本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「ワンピース足りぬパズルに悩む日々」。
被災地の思いに梅が凛と咲く
被災者が互いの杖となり生きる
ボランティア心の瓦礫取り除く
フクシマが世界の炉心停止する
安全の神話でくるむ再稼働
東電へ注ぐ血税漏れ続け
復興の汗へ寄生をする企業