日精潔・柞原・矢馬初国―本居宣長への鎮魂歌
編著者: 岩谷行雄
四六判ハードカバー・630頁
ISBN978-4-86044-815-8
"卑弥呼"の都は、広島・三原にあった!
前著『邪馬壹国讃歌』『卑弥呼の一生』で「万葉集」「古事記」「源氏物語」「道行きぶり」「玉鉾百首」の暗号歌を解し、日本古代史を明らかにした著者が、三部作の締めくくりとして二十万の和歌、漢詩、詩文に接し、前記五つの作品以外にも数百人の歌人達が数千の和歌で伝えようとし、多くの名もない人々が伝承、地名等で伝えようとしたことを検証した入魂の一書。
「主として暗号を残した歌人」(赤染衛門、和泉式部、紀貫之、西行、式子内親王、藤原定家、源実朝、源順、紫式部、吉田兼好など)と「歌合の読み人」を含めて、しばしば命の危険を伴いながら、我々に伝えようとした歌人達の継承の歴史と熱意を本書で明らかにし、読者に未解読の歌の暗号解読を促す。
日精潔、君事、為故、源順、干支、自己の氏名をキーワードとして読み解くことで"邪馬台国"の存在が浮かび上がると説く。
「本居宣長の言う御国は日本国ではなく、倭国である。神は日精潔である。従来の全ての説はこの観点から見直す必要がある」「歌人達が既存の形容をなぞるのではなく、言葉を選んで形容を付加する、これこそ継承と神 日精潔への深い思いである、そうして、これが魏志倭人伝の鬼道、実は人道(人の道)の意味である」(「あとがき」より)。