日常生活で感じたことを、飾らず心のままに五七五に写す著者の第一句集。川柳と出合って三十余年、川柳と常に寄り添い二人三脚で歩いてきた掛け替えのない人生の軌跡。著者の句に味のある木内紫幽の川柳漫画が添えられるカラー・モノクロページが随所にあり、句集に華を添えている。表紙カバー写真は夫の関義男が撮影したカザフスタン原野に群落する野生のチューリップ。
《無人駅とんぼも乗って動き出す》
《人生はこんなものかと旅半ば》
《思い出は処分するにも金がいる》
《ホルダーに仲間入りした彼のキー》
《本音吐きあとは野となれ山となれ》
《数独を持ったトイレが急かされる》
《鈍行で花の見頃へ足伸ばす》
《褒められて一枝分ける花の縁》
《忘れてはいなかったんだ貸した金》
《高齢もネット社会にぶら下がる》
《無人駅とんぼも乗って動き出す》
《人生はこんなものかと旅半ば》
《思い出は処分するにも金がいる》
《ホルダーに仲間入りした彼のキー》
《本音吐きあとは野となれ山となれ》
《数独を持ったトイレが急かされる》
《鈍行で花の見頃へ足伸ばす》
《褒められて一枝分ける花の縁》
《忘れてはいなかったんだ貸した金》
《高齢もネット社会にぶら下がる》